食といのちの学び舎GAIA

2023年04月27日11:24

アキトさんの写真展

4月16日（日）午後・・・

おとなの学びの場EMS（Essential Management School）の仲間で、また食といのちの学び舎GAIAの同志でもあるプロカメラマンのイワモトアキトさんの写真展に行ってきました。

アキトさんの公式サイトは⇒こちら

イワモトアキト写真展「The Moments.」～ピッチサイドから切り取る一瞬～

東京展・・・

2023年4月14日（金）～16日（日）10～18時
＠文春ギャラリー（千代田区紀尾井町３－２３文藝春秋西館）

入場無料

この写真展は、昨年秋にアキトさんがクラウドファンディング「ONE TEAM 挑戦する姿を応援してほしい人生初！あり方写真展プロジェクト」（→こちら）を立ち上げ、ネクストゴールまで含めて約270万円の支援を集めて、開催されました。

最初の開催地は、アキトさんの拠点である名古屋で今年1月に・・・名古屋展（1月7日～9日）では約1,700人を動員し、会場となったソニーストア名古屋の入場者記録を塗り替えて成功裡に幕を閉じたそうです。東京からも、また全国各地からもアキトさんの写真展を見に名古屋に集まった様子は、クラファン支援者のグループページでも続々とシェアされていました。

どうしても予定が合わず、名古屋まで行けなかったので、東京での開催をずっと心待ちにしていました。

この写真展の様子は、ラグビーリパブリックのサイトでも取材され記事になっています。（→こちら）

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この日は、午後に急に雷雨に見舞われたのですが、元ラグビー日本代表の畠山健介さんとのトークイベントもあり、大勢の方が会場に訪れていました。

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入り口にはクラウドファンディングに支援した人たちの名前が・・・私もその中のひとりとなれてとても嬉しかったです。

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ラグビーのことはほとんど知らない私ですが、選手たちの躍動感、真剣なまなざし、その瞬間瞬間が切り取られていて、思わず足を止めてしまいます。

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緊迫する試合の中での真剣勝負・・・

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勝敗を決める一瞬の動き・・・

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一方でアキトさんは応援する人たちの表情も追っています。

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また、ラグビーに熱中する高校生たちの青春の一幕も写真になっていました。

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16時から始まったトークイベントには大勢の方が参加。

このトークイベントをサポートしていたのはEMSの仲間たち。
MCをするのは、NHK国際放送で活躍している山本ミッシェール、そしてタイムキーパーや、Facebookライブ配信、会場の設営や案内などをEMSの仲間たちがされていて、そのさりげない配慮も素敵でした。

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18時に写真展が終わった後は、クラファンサポーターの皆さんと一緒に写真展報告パーティーにも参加しました。

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アキトさんと畠山健介さん、そしてMCのミッシェール

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食といのちの学び舎GAIAの仲間たちと一緒に！
イタリア・ミラノに転勤になったタカさんもちょうど東京出張中で一緒に記念撮影できました。

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パーティー終了前に参加者全員での記念撮影。

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さて、翌17日（月）は会場撤収があるというので、仕事のない私は朝9時にお手伝いに出かけました。

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食といのちの学び舎GAIAの仲間のすぎちゃん、のぶちゃんもお手伝いに～

約1時間で写真パネルを梱包し、そのころにはカナさんが車で駆け付けてくださって、荷物を次の写真展が行われる札幌に送るまでの間保管してくれるEMS仲間が運営している神田の楽々テラスへ運んでくださいました！

アキトさんには、私は2021年秋に京都で、昨年8月には層雲峡でのミッキー絵本ゼミのツアーで写真を撮ってもらいました～アキトさんの対象に対する真摯な姿勢は、昨年4月にご一緒した「食といのちの学び舎GAIA」のシングルマザー支援でも、北海道洞爺湖の地で子どもたちが変容していく様を丁寧に撮影してくださいました。そして今年も4月22日～23日の2日間、同じく北海道洞爺湖でのプロジェクトにご一緒しました！

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そしてそして今週末、4月28日（金）～30日（日）に札幌道新プラザDO-BOXにて写真展が行われます！

＠道新プラザDO-BOX

4月28日　12：00～18：00 　

　 29日　10：00～18：00 　

30日　10：00～16：00　　※入場無料
29日（土）の16時からは畠山健介とのトークイベントも！北海道のみなさま、ぜひぜひ足を運んでくださいね

詳細は⇒こちら

2022年07月27日19:03

奥飛騨・あぶらむの里へ

7月2日（土）～3日（日）

7月2日は午前中は文庫をオープンし、児童図書館研究会東京支部の４名の方々が視察に来てくださいました。文庫利用の子どもたちは登校日と重なってしまったみたいで、利用がなく残念！

午後、東京駅へ移動し14時24分発はくたか567号で富山へ・・・富山からは高山本線に乗り換えて特急ひだ20号で飛騨古川へ向かいました。

一緒に飛騨高山にある「あぶらむの里」の見学をしないかと、食といのちの学び舎GAIA代表のゆうゆうに声をかけられたのが、約１週間前の6月26日のこと。次の体験支援の場のひとつの候補地として視察に行こうということでした。

１回目の支援は、北海道佐々木ファームをその場としていました。その後、佐々木ファームと並ぶ、いのちの体験の場としてふさわしい場所を探していて、ここが一つの候補として名前があがったのです。

（１回目のプロジェクトの様子→こちら）

GAIAの仲間たちは朝早く名古屋集合してそこからレンタカーで高山に入ることになっていました。

急遽、文庫開催を午前中だけにし、午後出発することにしたのですが、当初予定していた東海道新幹線で名古屋まで行って、そこから高山本線で北上するルートだと、現地に夕食前に到着できないことがわかったのですが、北陸新幹線で富山経由だと間に合うことがわかり、こちらのルートで向かいました。

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北陸新幹線は糸魚川までしか行ったことがなかったので、その先は初。
糸魚川を過ぎたあたり、日本海がきれいに見えていました。

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富山駅の新幹線乗り換えも、一旦改札の外へ出ないと在来線に乗り換えられず、初めての体験にドキドキしてしまいました～富山駅のコンコース内に掲げられていたタペストリーが素敵でした！

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高山本線は３番線の奥のほうにあって、わかりにくい～

そして特急なんだけど３両編成という短い編成でした。

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富山市内を抜けると、どんどん山間に入っていきます。
線路の下に神通川が見え隠れしていました。

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「あぶらむの里」は飛騨高山市内にあると聞いていたので、特急券は高山まで購入していたのですが、途中でゆうゆうからメッセージが来て、ひとつ手前の「飛騨古川」の駅が最寄とのこと。
こちらに車を回しているから、そこで降りて～！と。

メッセージ、ちゃんと受け取れていてよかった！

飛騨古川ではゆうゆうと、もうひとりのGAIAのメンバーNちゃんと、そして「あぶらむの里」の大郷博先生が手を振って待っていてくださいました。

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この飛騨古川駅や町並みは、映画「君の名は」の舞台だったそうです。

（聖地巡礼のサイト見つけました→こちら）

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町の中の堀の中には鯉がいっぱい泳いでいました。

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飛騨古川の落ち着いた町並みを歩くだけでも、心がす～っと落ち着いていく感じがしました。
（人物が写っている写真はすべて画素数を落としています）

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そこから車で約10分、山間に入っていくと「あぶらむの里」がありました。

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ここは、今から35年前に立教大学のチャプレン（大学付牧師）だった大郷博さん夫妻が、仕事を辞して移住されたところ。

原野だったところを拓いてコツコツと手作りで作り上げてきた、自然豊かな場所です。広さは約２万坪もあるんですって！

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大郷先生は、若い時に沖縄ハンセン病療養所愛楽園の青木恵哉牧師に出会ったことで大きく生き方を変えられました。愛楽園でのボランティアを通して聖公会の牧師になる学びをし、そして立教大学のチャプレンになられます。

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その間も、フィリピンやネパールなどを訪れ、常に弱い立場の人の傍らにいて、その想いを聞き、寄り添ってこられました。そして人々が自分の人生の旅の中で意味をみつけることができるようにと、「人生の良き旅人づくり」を目的とした「あぶらむの会」を立ち上げられたのです。

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この日は大郷博先生のお連れ合いの育さんが骨折されて入院されていたということで、食といのちの学び舎GAIAの強力な食のスタッフ、旅する料理人のタカさんとゆうゆうが、名古屋からの途中で食材をたくさん仕入れて、あぶらむの宿のキッチンをお借りして夕飯の準備をしていました。私もエプロン持参でお手伝いをしました。（私が出来るのは混ぜるとか、盛り付けるというくらいでしたが）

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少しだけ涼しい風が吹いていたので、外のテラスで食事をしましょう～ということになり、みんなで食事を運びました。

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このテラスも大郷先生の手作りなんですって！

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山の恵み、海の恵み（富山に意外と近くて、日本海側の海の幸も地元のスーパーにあったようです）、ほんとうに豊かな食事タイムになりました。

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途中からは部屋の中に移り、大郷先生のこれまでの経験、あぶらむの里の歩みなどをたくさん伺いました。

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大郷先生は、徹底的に愛の人です。他者を簡単に批判することなく、寄り添ってその人の想いを聞き、その人が持っている良い所をみつけて、輝けるようにされる。しかも上から目線で教えられるのではなく、横に並んで座り、ユーモアを交えて、お話をしてくださる。それは大郷先生ご自身が、さまざまな挫折や失敗をしながらも、私たちが共にこの世にては旅人で神に生かされている存在なのだと確信を持っていらっしゃるからだと思いました。

お話を聞いていると、時間が経つのを忘れてしまうほどでした。

日付が変わる前に、それぞれお部屋に戻りましたが、なかなか寝付けず～みんなも同じ気持ちで外へ出てみました。

すると満天の星が！天の川に真夏の大三角形も！そして流れ星も！
（右の星の写真はphotoACのフリー素材です。さすがに私のスマホでは上手く撮れず・・・でもこんな風にはっきりと天の川と星々が見えていました）

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翌朝は、明け方目を覚ますころに降っていた雨・・・それも起き出すころには病んでいました。（泊まった部屋から昨夜のテラスが見えていました）

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朝６時過ぎには雨も上がり、みんなで散策に出かけました。

少し歩くと宇津江四十八滝自然公園があります。

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宇津江川の上流に向かって山道を登っていきます。

遊歩道が整備されていて歩きやすかったです。小鳥がさえずり、気持ちの良い散歩道でした。

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こんな感じの滝が、いくつもいくつも連なっていました。

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ぶなの「山おやじ」

樹齢、どれくらいなんだろう。何十年もこの森の中で水の流れと生きとし生けるものたちを見守ってきた樹々・・・

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そんな山や森が持っている命の力に触れることが出来る場だなあと思いました。

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宿に戻ってみんなで朝ごはんの準備をして、また豊かな朝食を囲むことができました。
ともに食卓を囲むということの大切さを大郷先生が一番にしてこられたんだなあと思いました。

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大郷先生は、「あぶらむの里」設立を機に身につけられた家具制作の技術で全国の教会に椅子を作って納め、それをこの里の運営の資金にされてきたそうです。

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ハンセン病患者さんの支援や子どもたちへの里山自然学校の運営、事情のある若者と一緒に暮らしての自立支援など、沢山の愛と優しさが溢れる活動を続けていらっしゃいます。そんな活動についてお話を聞いていると、時間が経つのを忘れます。

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気が付くと、もうお昼になっていて・・・お昼はタカさんがアワビ入りのカレーを作ってくれました！

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午後は、敷地内にある諸魂庵に案内してもらいました。

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ここは、なんと宝永元年八月吉日に建立されたという古民家を移築してこられたのだとか。大黒柱にしっかり墨でその文字を読むことが出来ました。

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ここはコンサートホールとしても使えるそうです。EMSiフェローにはプロのピアニストや歌手もいるので、ここでチャリティーコンサートが出来るといいねと、メンバーの中で夢が膨らんでいきます。

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諸魂庵にはこれまで大郷先生と出会って、大郷先生の生き方に影響を及ぼしてきた方、またともに語り合った方や、あぶらむの里の活動を支えてこられた方々のうち、天国へ籍を移した方々の名前が記してありました。

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この椅子が、大郷先生が設計、作られた教会椅子。

日本各地の教会に納められているのだそう・・・

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ここには特に大郷先生が沖縄のハンセン病愛楽園で出会われたおひとりおひとりの肖像が飾られていたりと、この世で一番弱い立場にあった方々に徹底的に寄り添ってこられたその想いが、伝わってくる場所でした。

しばし、レコードをかけていただいてのレコードコンサートに私たちも酔いしれました。

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食といのちの学び舎GAIAで、この「あぶらむの里」の運営をも支援しつつ、私たちが目指すプロジェクトをこの地で出来るかどうか探る旅でしたが、何より私たちスタッフが大郷先生の人柄に触れ、勇気をもらい、前に進む力をいただきました。

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どんな形でそれが実現するか、まだ探っている段階ですが、まずは大郷先生と「あぶらむの里」に出会えたことに感謝しています。

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まずは、私自身も「あぶらむの会」に入会し、大郷先生とこの場所での活動を少しでも支援できればと思いました。

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そして食といのちの学び舎GAIAのプロジェクトで出会う子どもたちをこの自然豊かな里山に招待出来たらいいなあ～という願いも具体的になってきました。

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ただ、私たちのスタンスは無理をせず、相手に寄り添うこと。そこが大郷先生と意見が合致します。支援を必要としている人をどのようなタイミングでお連れできるかは、とにかく神様の導きにお委ねするしかない。祈る気持ちで、「あぶらむの里」を後にしました。

東京に帰ってきて大郷先生の著書を読んで、もうすぐにあの場所へ戻りたくなっています。そんな場所なのです。またどこかで、そんな報告が出来ればいいなと願っています。

2022年05月20日17:56

食といのちの学び舎GAIA、北海道佐々木ファームへ　恩送りの旅

あっという間に１か月が経ってしまいましたが、今も心に温かいともし火が灯ってるような体験をしました。

それは「食といのちの学び舎GAIA」が主催した北海道・洞爺湖佐々木ファームでの「食といのちの体験ツアー」です。

４月16日、17日に実施されました！

今日のブログでは、12月の下見ツアーと合わせてまとめたいと思います。

「食といのちの学び舎GAIA」は、昨年夏に立ち上がったプロジェクトです。その中心になっているのが、EMSiフェロー仲間のゆうゆうです。

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食といのちの学び舎GAIA公式サイト→こちら

ゆうゆうは食育にかかわってきて、2020年からはオンライン食育部を立ち上げ、コロナ禍でも全国の丁寧に食と命に向き合う農家や生産者さんたちとを繋いでくださっていました。

オンライン食育部公式サイト「台所でつながろう！プロジェクト」→こちら

そして2021年夏、東京オリンピックで沸き立つ中、コロナ禍で経済格差が広がり、とくにシングルマザー家庭と子どもたちにそのしわ寄せがいっていることへの気づきから、ゆうゆうが仲間たちを募って立ち上げたのが「食といのちの体験プロジェクト」だったのです。

そのあたりの経緯は昨年８月27日に綴ったブログ記事「今、私にできることはなにか・・・」に詳しく書いています。（→こちら）

昨年９月に実施するつもりで寄付を募り、準備していたのですが、感染拡大が収まらず延期に。その後、佐々木ファームは10月～11月中旬までは降雪前の繁忙期に入り、12月には降雪、そして農閑期に入りました。

そんなわけで実施時期を先延ばしにしたまま、「食といのちの学び舎GAIA」とこのプロジェクトチームの名称が決まったり、もう一度実施するためのさまざまな準備が始まりました。

春先に実施するために、現地打ち合わせをしようということで、12月4日（土）～5日（日）に下見ツアーに行きました。

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12月４日の朝、８時25分の新千歳空港行きで札幌へ
そこで関西方面から飛んできた仲間たちとも合流・・・

新千歳空港からはゆうゆうが運転するレンタカーで洞爺湖へ・・・

佐々木ファームのまきさんの話は、ゆうゆうが昨年に訪れてオンライン食育部で中継してくれたり、所属するEMSiフェローの仲間がこれまで何度も訪れていて、その素晴らしさはオンラインで何度も聞いていたのですが、やはり百聞は一見に如かず。

到着して、その広大な農場の広がりと、まきさんの無農薬・無肥料で土からつくって野菜を育てているその理念について、そのすごさと覚悟を身をもって知ることができました！

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ファームでは、札幌から駆け付けてくれたシズちゃんも一緒にボランティアでハーブソルトを詰める作業をしながら、いろいろ話しました。

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真ん中は、今、旭川の隣町東神楽町で訪問看護師をしているシズちゃん。
前日東神楽を出て、札幌の自宅に寄って、こうして洞爺湖まで駆け付けてこられました。EMS２期からご一緒で何度もオンラインでは会っているのに、この日がリアル初対面。

右側のオンライン絵本会でもご一緒しているくぼちゃんとは、ここで初めてリアル対面。（４月に京都でご一緒してきました～→こちら）

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まきさんからは、畑の小豆を煮て、おやつに出してもらったりしながら夕方まで作業を続けました。
広い畑の向こうに沈む夕日・・・うっすら雪が覆っています。

実は私たちが訪れた日の夜にあたり一面雪景色に変わっていくのですが・・・

夜は洞爺湖温泉にある民泊へ

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こんな感じの広々としたところでした。
佐々木ファームの野菜を使って、まきさんとゆうゆうがお料理をどんどん作ってくださって・・・

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こんなに豊かな食卓があっという間に準備されました。

食事をいただきながら、このプロジェクトにかける想いをみんなで共有したり、実際の体験をどうするかなどを話しあったり、まきさんの農業に熱い想いを伺ったりしながら、夜が更けていきました。

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そういえば、飲み始める前に・・・洞爺湖温泉のイルミネーションも見に行ったのでした。（親子体験ツアーの時の温泉訪問の距離感などを確認する意味もあって）

翌朝は民泊で食事をし、体験ツアーで宿泊施設候補になっている合宿施設の下見へ。その後、佐々木ファームに戻りました。

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なんと、洞爺湖温泉のあたりは積雪がなかったのに、対岸の佐々木ファームのあたりは10㎝の積雪。
洞爺湖展望台では、みんなではしゃいで記念撮影

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そして畑は一面の雪、雪、雪

春に子どもたちを連れてくるときにはまた黒い土が出てくるんだな～と想像しながら写真に収めました。

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事務所の給水塔にできたつらら。

１m以上の長さ・・・どれだけ冷え込んだかがわかります。
雪に閉ざされるまでの10月、11月中にすべての作物を収穫して次の年の準備をしなければいけないということが、こうした景色をみると理解ができました。

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佐々木ファームのビニールハウスの中では、ほうれん草やハーブ類が育っていました。説明をしてくれているまきさん。

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写真は、アントシアニンをたくさん含むマロウの花。

このあと、まきさんにフレッシュマロウティーを淹れていただきました。

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佐々木ファームの特徴のひとつであるアイスシェルター。→
アイスシェルターとは、公式サイトから引用すると

電気を使わずに天然の氷を利⽤したエコ施設です。
施設内では通年を通し氷の⼒だけで沢⼭の野菜を冷蔵保管、熟成することが可能です。また、冬期間は雪の下や、⼟の中に埋め戻して野菜を熟成保存致します。これにより野菜は⾃⾝の糖度をあげて寒さから⾝を守る『糖化現象』が起こります。野菜の『⽣命⼒』と『⾃然循環エネルギー』が唯⼀無⼆の佐々⽊ファーム野菜の味わいを作ります。

そういう貯蔵法にまで徹底的に地球環境と人に優しいのが佐々木ファームなのです。

だからこそ、今回のプロジェクトはなにがなんでも佐々木ファームにシングルマザー家庭の子どもたちを招待したいという願いがあったのでした。

12月の下見を受けて、またプロジェクトではさまざまな準備が行われました。代表のゆうゆう、そしてサイト構築や会計の準備を進めてくださったスギちゃんには頭が下がるばかりです。

そしていよいよ・・・緊急事態宣言もまんえん防止措置もすべて解除されたことによって、4月16日（土）～17日（日）に実施することが決まりました。

当日の様子は、参加した親子の個人情報に触れない範囲で動画にまとめられています。

ぜひ、こちらを見てほしいなって思います。私も空港での出迎えをしています～撮影はプロのカメラマンのイワモトアキトさんです。

スタッフも総勢９名・・・東京、名古屋、関西、そして地元札幌などそれぞれの地から集まりました。

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一面雪景色だった佐々木ファームに春が来た！
向こうに見えているのは蝦夷富士ともいわれる羊蹄山。

雪解けはちょうど私たちが行く数日前だったそうです。前日まではどろどろのむかるみだったところも、行った日には乾きはじめていました。

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それでもところどころに雪が残っていて、都会からはじめて飛行機に乗って広い大地に降り立った子どもたち。ボランティアスタッフの男性陣とすぐに雪合戦になりました！
右の写真の山の上に見えるのは、2008年に各国首脳を集めて行われた洞爺湖サミットの会場となったザ・ウインザーホテル洞爺です。

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冬の間、雪の下で土の中で甘みを増していってた人参を親子で掘り出しました。

佐々木ファームの土は、農薬も使わず、化学肥料も使ってないので、そのまま食べることが出来ます。みんなで掘りたての人参を土を払って生でガブリ！
その甘さにみんな驚いていました。

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子どもたちは、土にふれ、また佐々木ファームでのおもてなしに、心をほどいていきました。

そしてママたちも、都会にはない広い空、清々しい空気を思いっきり吸ってリフレッシュしたようでした。

佐々木ファームでは夜はBBQでおもてなし。その豊かな食事は上の動画をぜひ見てください。

その気持ちがどれほど、普段厳しい状況に置かれている親子のこころをほぐしてくれたことでしょうか。

夜は洞爺湖温泉でゆっくり温泉に浸かり、親子たちは合宿施設へ。私たちスタッフは12月にも利用した民泊に分宿して、それぞれの夜を過ごしました。

スタッフチームは夜遅くまで、ミーティング。朝早く各地から飛んできて、キャンピングカーを運転してくれた男性スタッフたちは思わず睡魔に襲われるほどでしたが、やはり最高の体験を～と、日付が変わるころまで打ち合わせが続きました。

翌17日は、料理上手のたかさんの手作りの朝食を食べて、子どもたちだけ先に佐々木ファームへ戻り、山菜採りの体験と、ピザ窯であとからくるお母さんたちに手作りのピザづくりをしました。

おかあさんたちは合宿施設に残って、まきさんのお知り合いのアロママッサージの方おふたりがいらして交代でアロママッサージを受けました。

普段、ほんとうにひとりで子育てもなにもかも担っているおかあさんたち。こんなに良くしてもらっていいんだろうかとか、自分のケアなんてこれまでしてこなかった、元気になれた、など、施術が終わるとみなさん涙を流していらした様子が印象的でした。

お昼におかあさんたちは佐々木ファームへ合流。我が子が焼いてくれたピザをいただいて、あっという間に空港へ移動する時間に・・・

空港では、お土産も用意され、また地元スタッフ、いーさんのお知り合いの弟子屈ラーメン店のご厚意で子どもたちは念願のラーメンも食べることが出来ました。

16時過ぎにはみんなとお別れ・・・それぞれの場所へと戻っていきました。

このプロジェクトに参加した子どもたちやおかあさんからは、すぐに感想の手紙がプロジェクトに届いています。

その中のひとつ・・・とても印象的だったものを紹介しますね。

ある女の子は、おかあさんの苦労を見ていたので、将来お金持ちになっておかあさんを楽させてあげたいというのが夢だったのです。でも今回の体験を通して、お金持ちになるだけが幸せではないんだな～と思ったそうです。

土にふれ、自分で大地を耕すこと、食べることは命を支えることだからこそ、そういう体験が大事なんだって気づいたと書いてくれました。

大きくなったら佐々木ファームでインターンしたいそうですよ～

さてこのプロジェクト、これからどのように続けていくかを現在、スタッフのみんなで検証中です。素晴らしい体験だけど、今回招待できたのは５組だけ。

地道にシングルマザー家庭支援を続けていらっしゃる方と繋がったことで実現しました。同じような体験が必要な子どもたちは、日本中で数えきれないくらいいらっしゃると思います。

少しでも多くの子どもたちに体験してもらうためには資金が必要です。今回は、SNSで寄付を呼びかけ５組の親子を本州から招待するだけの資金が集まりましたが、飛行機代など交通費がかさみました。

なので、今後、同じような体験ができるファームや体験施設を開拓し、またそれぞれの場所でシングルマザー家庭支援をしている方々と繋がって、近場で体験を提供できることも考える必要がありそうです。

一方で佐々木ファームでの体験も唯一無二なので、また北海道へお連れすることが出来るためには寄付を継続して集める必要があります。企業のCSRとして選んでもらって寄付してもらうのか、どのように資金を集めていくのか、補助金申請をするのか・・・

持続可能なプロジェクトとするために今与えられている課題はすごく大きいです。

いちスタッフとして、代表のゆうゆうや仲間たちと一緒にこれからも考えていきたいと思っています。

＊今日、５月20日は夫の七回目の命日です。

恩送りをしたいと思ったきっかけは、夫亡き後、我が子達が、とくに当時アメリカ在住だった下の二人の子たちが、アメリカの友人、知人、姪っ子、甥っ子から多大な支援を受けたこと、そしてアメリカの大学を卒業するのに返済不要な奨学金をいただいたことでした。

それがなければ私もシングルマザーとして立ちいかなくなるところでした。