11月末に記事を書いて以来…仕事も忙しく

また、12月は家族が久しぶりに集まってにぎやかに過ごしていたので、こちらのブログを書く暇がないまま新しい年を迎えてしまいました。




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         写真は12月初めに訪れた北海道・洞爺湖畔にて


2022年…寅年

一昨年2020年、コロナ禍の中で93歳で亡くなった母が寅年生まれでした。

ここのところ、母の最期に立ち会えなかったことへの後悔がど〜っと押し寄せてくるのです。まだお墓参りへも行けておらず…年明けに広島までお墓参りに行くつもりが、広島でオミクロン株の爆発的感染拡大で、予定もたたず…




年末年始に身体を壊して寝込んだこともあって、そんなわけで、ブログを書けないままでした。





毎日Livedoorブログのアクセス数の報告がメールで届くのですが・・・



今月11日に急激にアクセス数が伸びていて何事かと思って、久々にブログの管理画面を開いてみました。


ひっそりと更新している私のブログ、普段は一日30くらいしかアクセスがないのに、一気にアクセスがある時って、のぶみさんがSNSで話題になっているんですよね。


ネット検索して、またそんなことが起きているということを知りました。



彼の絵本に関しては、もう筆を尽くして書いているので、過去記事(→こちら)を読んでもらえたらいいなと思います。今は、それ以上何も言うことがないというのが正直な感想。




問題は保育者養成の場にあるなと思っています。


約15年ほど前に保育専門学校で絵本について保育士の卵に教えていたことがあります。


その専門学校の図書室にある絵本はお粗末で、講義のたびに自宅から100冊近い絵本を選んで運んでいました。
でも、それに対して副校長先生は、「それってうちの学校の図書室の蔵書がダメだと言っているようなものでしょ。」と抗議されました。



その学校の図書室には、東京子ども図書館の選書リストに掲載されている評価の定まった絵本はほんの少数で、保育士向けの教材雑誌から抜け出てきたイラスト風の可愛い絵本、可愛いだけで文章も絵も練られていないものが並んでいたのです。


「絵本は子どもが最初に出会う文学であり、芸術である」と考え、真剣に選ぶということを学んできた大学時代のゼミでの体験とあまりにかけ離れていて、専門学校と4年制大学の学ぶ内容の差にも驚きました。


それでも保育の場での絵本の質についてなんとか学生に伝えたいと、私は授業のたびに絵本を運び続けました。



その後、さまざまな事情があって、私はその学校をやめて今の仕事に転職をしたのですが・・・



大学で絵本論を学び、その後も子どもの本に関わってきた者として、研究者仲間、大学の教員をしている友人たちにいろいろ聞いてみても…




保育士養成の場でしっかりと子どもの発達や深層心理学などをベースにして絵本について学んでいるところは少ないのかもと感じています。



親父ギャグが売れた絵本作家(→こちら)が、近畿地方の短大の保育科で絵本論を教えていると聞いた時には、目の前が真っ暗になるような衝撃を受けたこともあります。



保育園で選ぶ絵本には、それなりの選書責任があると思います。




保育園の絵本棚にどんな絵本が置いてあるか、一見するだけでその保育園がどのように子どもの発達を考えているか、わかってしまうなあと…


今回、のぶみの『ママがおばけになっちゃった』を読んだ保育園、そして保育士さんは、子どもの心理や発達について専門的に深く学んできていない・・・絵本は単なるおまけとして考えてないんだなと、それだけは明らかになったんじゃないかな。


ただ…今、保育士の待遇や保育園を巡る政策も含めて、さまざまな問題があり、ひとつの園だけの問題ではないってこと、選書が出来ていない保育園が全くダメかというとそうも一概には言えず…


根は深いなあと思っています。