11月6日(火) 19:00〜 @横浜・日吉 子どもの本のみせ ともだち
午後から冷たい雨が降る一日でした。午後半日代休をいただいて、日吉にあるともだち書店へ、杉山亮さんのおはなしを聞きに行ってきました。
杉山さんの講座はクレヨンハウスで2度ほど聞いたことがあります。1997年の5月には八ヶ岳山麓小淵沢へ杉山さん主催の「おもちゃ箱フォーラム」に家族で参加したこともありました。
杉山さんはここ数年活動の場を「語り」に移していらっしゃいます。しかも、型にはまったものではなく、ものがたりライブとして、会場の反応を見ながら語るまさにライブです。
冒頭、杉山さんの小淵沢の家が出てくるから???と思っていると、雪の中で迷子の羊に出会い、お腹空かせていた羊にチョコレートをあげる。その日の夜、家でしっぽり飯を食べて、寝床に着くとドアフォンが鳴って訪ねてくる人がいる。妻と二人でドアを開けるとふわふわとふくよかな色白の女性が立っていた・・・
この辺りで「あれ?これ?」と勘が良い人はわかるんだけど・・・
結局、この女性は一宿一飯のお礼に真っ白なセーターを編んで渡してくれる、それを売るとかなり金額になる。それを2,3度繰り返すと、ふくよかだった女性は痩せてくる。妻が心配して部屋を覗いて来いというので・・・
ここまで来れば誰もが「つるの恩返し」のパロディだってわかる。
杉山さんは、今、全国あちらこちらの小学校で語っているというのですが、今の小学生は昔話をほとんど聞いていない、だから知らないのだそうです。
五大昔話(ももたろう、かちかち山、さるかに合戦、舌切り雀、花咲じい)を知らない子ども達の方が圧倒的に多いのだそう・・・これって文化が継承されていないってことだよね、と危機感を抱いていらっしゃるのだそう。日本人としてのDNAが失われていると。
だから「つるの恩返し」を知らないと、冒頭の「羊」の味も半減する。それでも杉山さんのおはなしが楽しくて惹きこまれていくうちに、子ども達はもとの話を知らなくても面白がり、そのあとで「つるの恩返し」の絵本を手に取って、「このお話、あの羊の話に似てる〜」と歓声をあげる。順番が逆でも出合わないままよりはましだろうと。
伝える人、語る人がいないと聞かないまま、知らないまま育っていってしまう。でも昔話には日本人の民族性であったり、人生の機微、生きていく知恵が凝縮している。
堅苦しい方法論とかは振りかざさず、自分の言葉で自然体で語ればいいんだという杉山さんのおはなし会。リラックスして聞けて、ほんとうに楽しかった!こんなおはなしを文庫でも語ることができればな〜と思いました。
午後から冷たい雨が降る一日でした。午後半日代休をいただいて、日吉にあるともだち書店へ、杉山亮さんのおはなしを聞きに行ってきました。
杉山さんの講座はクレヨンハウスで2度ほど聞いたことがあります。1997年の5月には八ヶ岳山麓小淵沢へ杉山さん主催の「おもちゃ箱フォーラム」に家族で参加したこともありました。
杉山さんはここ数年活動の場を「語り」に移していらっしゃいます。しかも、型にはまったものではなく、ものがたりライブとして、会場の反応を見ながら語るまさにライブです。
冒頭、杉山さんの小淵沢の家が出てくるから???と思っていると、雪の中で迷子の羊に出会い、お腹空かせていた羊にチョコレートをあげる。その日の夜、家でしっぽり飯を食べて、寝床に着くとドアフォンが鳴って訪ねてくる人がいる。妻と二人でドアを開けるとふわふわとふくよかな色白の女性が立っていた・・・
この辺りで「あれ?これ?」と勘が良い人はわかるんだけど・・・
結局、この女性は一宿一飯のお礼に真っ白なセーターを編んで渡してくれる、それを売るとかなり金額になる。それを2,3度繰り返すと、ふくよかだった女性は痩せてくる。妻が心配して部屋を覗いて来いというので・・・
ここまで来れば誰もが「つるの恩返し」のパロディだってわかる。
杉山さんは、今、全国あちらこちらの小学校で語っているというのですが、今の小学生は昔話をほとんど聞いていない、だから知らないのだそうです。
五大昔話(ももたろう、かちかち山、さるかに合戦、舌切り雀、花咲じい)を知らない子ども達の方が圧倒的に多いのだそう・・・これって文化が継承されていないってことだよね、と危機感を抱いていらっしゃるのだそう。日本人としてのDNAが失われていると。
だから「つるの恩返し」を知らないと、冒頭の「羊」の味も半減する。それでも杉山さんのおはなしが楽しくて惹きこまれていくうちに、子ども達はもとの話を知らなくても面白がり、そのあとで「つるの恩返し」の絵本を手に取って、「このお話、あの羊の話に似てる〜」と歓声をあげる。順番が逆でも出合わないままよりはましだろうと。
伝える人、語る人がいないと聞かないまま、知らないまま育っていってしまう。でも昔話には日本人の民族性であったり、人生の機微、生きていく知恵が凝縮している。
堅苦しい方法論とかは振りかざさず、自分の言葉で自然体で語ればいいんだという杉山さんのおはなし会。リラックスして聞けて、ほんとうに楽しかった!こんなおはなしを文庫でも語ることができればな〜と思いました。