みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて35年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪ noteも書いています(https://note.com/child_books/)

2017年10月

石井桃子生誕110年記念特別展@杉並区立郷土博物館

10月8日(日)9:30〜 @杉並区立郷土博物館

今月に入って「秋晴れ」と言える日がほんとうに少なくて滅入ってしまいますね。この週末は台風まで接20171008石井桃子展2近とのこと。明日22日の衆議院選挙は文字通り嵐の予感です。

さて、10月8日(日)の午前中に自転車で、区内の南部、大宮にある杉並区立郷土博物館へ「石井桃子生誕110年記念特別展―心にのこるおくりものー」展を見に行ってきました。

うちから自転車で20分強。(母が6月まで入院していたリハビリテーション病院20171008石井桃子展にも近く、3~6月は毎週末通った道です)

この日は青空が広がって気持ちよく、サイクリング日和でした。(ちょっと汗ばむくらい!)

戦後の日本の児童文学・子どもの本をリードし、素晴らしい作品をたくさん私たちに遺してくださった石井桃子さんは、昭和14年(1939年)から荻窪にお住まいでした。

昭和33年(1958年)3月から、ご自宅を開放しての家庭文庫「かつら文庫」の活動を始められた石井桃子さんが、文庫の活動の様子を綴った『子どもの図書館』(岩波新書)を出版されたのが昭和40年(1965年)でした。

その本に学生時代に出合い(たしか、児童文学論の講義の際に、先生に勧められて手にしたのでした)、いつか私も自宅での子どもの本の小さな図書室、家庭文庫をやりたいと密かに決意し、その後東京は杉並に引っ越してきて、この地で本格的な文庫活動を始めたのも、なんだか子どもの本の神様に導かれていると(自分で勝手に^^)思っています。

91年に香港からの帰国命令で区内の社宅があてがわれ、杉並区に引っ越が決まった時、同じ区内に「かつら文庫」があることに小躍りしたのでした。(それと同じ西武線沿線にちひろ美術館があることも)

上の二人の子たちは、かつら文庫に通うチャンスを作ってあげられなかったのは、今思うととても残念でした。(3人目の出産、子育てで目一杯でした)

でも、帰国した翌年の92年から自宅でまずはプレイルーム、94年からは文庫活動を始めた時に常に意識していたのは「かつら文庫」の存在でした。

次女は「かつら文庫」で利用者登録をし、おはなし会にも参加しました。(登録してすぐに4人目の子を妊娠したため、次女のかつら文庫通いは2回だけでした・・・)

石井桃子さんのおはなしは、賛助会員になっていた東京子ども図書館などで何度か伺いました。今思えばもっともっと伺いたかったなあ。

石井桃子さんは、平成20年4月2日に101歳でお亡くなりなりました。それはとても寂しい出来事でした。亡くなられた後に、石井桃子さんには杉並名誉区民賞が贈られました。

今回は、その石井桃子さんが亡くなられて10年を迎え、改めて石井桃子さんの偉業を顕彰しようとして企画されました。この展示に先だって、郷土博物館の学芸員の方が、区内にある地域・家庭文庫10か所を訪ねて取材してくださいました。

杉並区内にはかつら文庫の活動に触発されて、昭和40年代以降、たくさんの家庭文庫、地域文庫が誕生し、一時期は20以上の文庫が活動していました。その後、地域図書館が整備されたり、文庫主宰者が高齢化して減っていきましたが、それでも現在10の文庫が活動をしています。(そのうち2つは現在は休室中)
20171008石井桃子展3
我が家の「子どもの本の家ちゅうりっぷ」にも、3月25日に取材に来ていただきました。

石井桃子さんの生い立ちから始まって、石井桃子さんが犬養家でA.A.ミルンの『The House at Pooh Corner』に出合って、子どものための本の編集、翻訳、出版、研究に関わっていく過程、かつら文庫での日々、そしてたくさんの著作にかかわる資料などが、年代順に追って展示されており、非常にわかりやすく石井桃子さんの功績を伝えてくれていました。20171008石井桃子展4

その展示の最後のコーナーに、「杉並区の家庭文庫」の展示があり、現在活動中の8文庫や、今は活動を止めてしまった文庫の資料などが展示されていました。図録にもそれらの文庫の名前がきちんと記されていて、とても嬉しかったです。
20171008郷土博物館
日曜日の午前中、この日は運動会を実施している小学校や幼稚園が多かったこともあって、貸切状態でじっくり2時間かけて展示を見ることが出来ました。

この郷土博物館には、我が家のある地区から移築された江戸時代(寛政年間)の農家がそのまま展示されています。20171008郷土博物館3

囲炉裏端に座って庭を見ていると、当時の暮らしや子どもたちが大人からどんなお話を聞いていたんだろうなぁと、思いを巡らせて楽しくなりました。

この展覧会は11月26日(日)まで開催中です。お時間のある方はぜひ!(11月の我が家の文庫は諸事情により11月23日(木・祝)の1回だけですが、もし遠方から展覧会を見にいらした方はぜひ我が家へも遊びに来て下さい!)

こはみんワンマンショー@岩本町Eggman tokyo east

10月6日(金) 19:30〜 @浜本町Eggman Tokyo east

こはみんこと小浜田知子さんのソロリサイタルに行ってきました♪20171006こはみん2

この日も夕方から冷たい雨の降る日だったのですが、こはみんを応援する人たちで会場はいっぱいになって熱気に溢れていました。

このリサイタル、芝居仕立てでほんとうに面白かったし、楽しかったですリサ20171006こはみん3イタル終わって2週間経ってしまったので、詳しいことはこはみんのブログを読んでもらうのが一番ですね。

こちらです→「あざっした!」(こはみんのブログ”こはみんの「この私に謝れって言うの?」)

芝居仕立て・・・つまりミュージカルを見ているようで、ぐいぐい惹きつけられました。20171006こはみん6

また、こはみんのリサイタルを引き立てたのは、共演者の方々。

20171006こはみん5高島ユータさん、世古武志さん、そしてトーマスさん、3人のサポートでますます楽しいステージになっていました。


いやア、楽しかった。このライブもあっこさんに誘っていただきました。ありがとう

そしてこはみん素敵でした♪






早朝コミュニティに、驚く・・・

20170901ラジオ体操29月1日から、毎朝6時に家を出て、自宅近くの妙正寺川側道をスロージョギングして、妙正寺公園でのラジオ体操会に参加して、約1か月半。20170901ラジオ体操

きっかけは、2月に母が骨盤骨折して、介護が始まって以来、ストレスで私が太ってしまったこと。ストレスレベルが強いと、ついつい飲んで食べてしまう癖が祟ってしまいました。

また両親と一緒に住んでいた時は、朝は野菜スープやスムージーを作るなど両親の朝食を用意していたのでバタバタと過ごしていて、出かけるなんて無理だったのですが、それがなくなって朝の時間にゆとりができました。

体重のコントロールをするために、そしてぽっかり空いてしまった朝の時間を有効に使うために、朝の20170901ラジオ体操5ジョギングをと思い立ちました。

で、妙正寺公園では6時半からラジオ体操をやってると聞いていたので、どんなん感じかなと6時過ぎに公園まで行ってみると思った以上にたくさんの人がいて20170901ラジオ体操6びっくりしました。

妙正寺池の周りではベンチに座っておしゃべりしている人たち、池の手すりを使ってストレッチしている人、
池の周りをジョギングする人、そしてなんと広場では輪になって盆踊りをしている一団も!10人ほどの高齢女性のこのグループは毎朝、体操の前にひと踊りしているようです。
20170901ラジオ体操7
見ていると、公園の四方八方から人がどんどん集まってきました。公園の広場だけでなく木立の中や、池の周りでも体操が始まるのを待つ人たちが!ざっとみても100人から150人はいそうです。6時半から始まるのかと思ったら、15分過ぎに広場にラジオ体操会の世話人?お手本になる人が2人並びました。そして「モーニングストレッチ」が始まりました。

これ、やるの初めてです。しっかりとストレッチが出来て気持ちがいいです。



「モーニングストレッチ」が終わると、NHKの「みんなの体操」が始まりました。

20170901ラジオ体操8

この二つが終わるとちょうど6時半。録音テープからラジオ放送に切り替えて、ラジオ体操が始まります。ラジオ体操の歌から始まって、ラジオ体操の1と2が終わると6時40分。そこから約2キロの道のりをスロージョギングで戻って、シャワーを浴びて、出勤準備です。

ところが、実はまだ体操は続いているのです。平日は出勤するので無理ですが、土日に最後まで残ってみました。ラジオ体操のあとに、テンポの速いカンフー風の体操があって、それが終了するのが6時50分。そこでラジオ体操会のお世話役の方々はのぼり旗を片付けます。ところが、別の人たちが前に出てきてダンスが始まるんです。ダンスまではさすがに参加せずに、そこで土日は家に戻ります^^

調べてみるとこの公園でのラジオ体操会、創立60年くらいになっている模様(→こちら)参加者の中心は、60代、70代・・・そして80代の方も!

なんか、すごいコミュニティに足を踏み込んでしまったようです
20170910ラジオ体操
9月には2回もテレビ取材も入っていました。

9月10日、この日取材に入っていたのはベルギーの放送局。毎朝、これだけたくさんの高齢者が集まって、同じ体操をしているわけで、ちょっと奇異に映るの20170910ラジオ体操2かも^^どんな番組になるのでしょう。





20170915ラジオ体操39月15日には地元のテレビ局J-comが取材に来ていました。このラジオ体操会を創設した世話人の取材が主目的のようです。

インタビューするのを聞いていると、このお世話役の方、御年87歳なんだそうです。毎朝60年、ずっとラジオ体操を続けているから、こんなに元気なんですね〜とインタビュアーに言われてました。いやすごいことです。

その後も雨の日や、朝早く出かける用事のある時以外は、毎朝6時に家を出て、妙正寺公園までスロージョギングで行って体操をして帰ることを続けています。(ただし体重はほとんど減らず体脂肪率は少しずつ下がってきています・・・)

ラジオ体操に来る人たちの中にはグループで来ている人や、ご近所で誘い合わせている人、また長く参加して顔見知りになっていて、あちこちにコミュニティが出来ている模様。今のところ、一匹狼的に一人で行って、一人で帰って来ていますが、1か月以上になるといつも体操する場所が決まって来て、その近くで体操する人たちに「おはようございます」「お疲れ様でした」と声をかけあうようになってはいます。

40代、50代かなっていう人はチラホラとしかいなくて、完全にここは高齢者コミュニティ。周囲から聞こえる雑談も、介護の話が多い〜(夫が入院して大変とか、最近見かけなくなった人は寝たきりになったそうだとか、孫の縁談の話とかも・・・)
20171001ラジオ体操
(←10月1日のラジオ体操の様子)
20171002ラジオ体操
(→未明まで雨が降っていた10月4日の朝。6時に雨戸を開けたら雨が上がっていたので急いで行ってみたらこんな感じ・・・いつもよりは人が少なかった)


私もあと10年もしたら、そっち側(高齢者と呼ばれる年代)に行くわけで・・・なんか切なくなるような、イヤこんなにたくさんの元気な人たちがいれば大丈夫と思ってみたり。

20171009ラジオ体操そうそうスロージョギングする妙正寺川の周囲には別のコミュニティが!それは朝の散歩している人たち。犬同士が気が合って、飼い主同士も親しくなって、声かけあって、お互いの犬の様子を伺い合って、おお、ここにも私が知りえなかった早朝のコミュニティが広がってるんだなあと、驚くばかりでした。

(最後の一枚は、10月9日のもの。この日は祝日でもあったので、いつもよりたくさんの人が参加していました。)

9月の朝活絵本のテーマは月

9月26日(火) 7:00〜 @水天宮前 芸術家の村

おとな絵本プロジェクトの朝活も今回で15回目。今年6月からナビゲートを後輩のAさんにお願いして、私は参加するだけということになって、かなり楽させてもらっています。

さて、今回のテーマは「月からはじまる物語」、これでAさんおすすめの絵本のブックトークです。


最初の1冊は『キャッツ―ボス猫・グロウルタイガー絶対絶命』でした!おお〜そうくるか!2冊目は同じT・S.エリオットの作で、E.・ゴーリーが描く『キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科』

キャッツ ポッサムおじさんの実用猫百科
T.S. エリオット
河出書房新社
2015-09-17

E・ゴーリーの描く猫たち。この本は知らなかったけれど、猫好きには堪らない絵本です。


『ぼく、ひとりでいけるよ』リリアン・ムーア
ぼく、ひとりでいけるよ (創作こども文庫( 9))
リリアン・ムーア
偕成社
1976-06-01

小川にざりがにを取りに行ったあらいぐまの坊や、川の中に誰かがいて、石を投げようとすると向こうも投げようとしてくるし・・・どうしたらいいのかってお母さんに聞くと・・・
ほんとうに素敵なおかあさんです♪

その他には、『たくさんのお月さま』や、『ドロミテの王子』『きょうはそらにまるいつき』というラインナップでした。20170926朝活絵本5
たくさんのお月さま
ジェームズ・サーバー
徳間書店
1994-05



きょうはそらにまるいつき
荒井 良二
偕成社
2016-09-0920170926朝活絵本






20170926朝活絵本3その後、それぞれが持ち寄った絵本を紹介し合いました。

私は『月の満ちかけ絵本』『お月さまのこよみ絵本』を持って行きました。
20170926朝活絵本4前者は科学的な視点の絵本、後者は日本古来からの風習や行事を伝えてくれる絵本です。


月の満ちかけ絵本
大枝 史郎
あすなろ書房
2012-09-13






お月さまのこよみ絵本
千葉 望20170926朝活絵本6
理論社
2016-08-20


20170926朝活絵本7月のテーマでも、いろんな絵本があるってこと、またそれぞれが選ぶ絵本に各人の個性が現れていて面白いなって思いました。

朝活ナビゲーターも4回目のAさん、いつも素敵なラインナップの紹介、ありがとう♪
(細長の人が写っている写真は、主宰のドンハマ★さんが撮影したものをいただきました!人物が映り込んでいる写真は解像度を下げて縮小しています。絵本のみ写っている写真はクリックすると拡大できます)

ペットショップにいくまえに展へ


9月24日(日)午後 @西荻ウレシカ
20170924ウレシカ
ペットショップへいくまえに展へ買い物の前に自転車で行ってきました。

どいかやさんが主宰する「ペットショップへいくまえに」展は、どいかやさんが2011年から始められている殺処分されるペット動物たちへの啓もうのために始められた草の根運動です。詳しくはどいかやさんのこちらのページへ→ペットショップにいくまえに

ペットショップで売られている犬や猫がどのような状況でブリーダーによって飼育されてるのか、その一方で捨てられて殺処分される動物たちがたくさんいること、この動物たちもひとつひとつ生命をもっていること。そんな当たり前のことを、金儲けの道具にされていることの違和感、生命の軽視にたいして絵本作家の方々に声をかけて活動を始められています。20170924ウレシカ2

私自身もペットショップで猫や犬を買うということになんとなく違和感があって(1匹の値段もすごく高くて、それにも優劣がつけられていることに、辟易としていました)、我が家の猫も殺処分される動物を保護して譲渡しているNPO法人からいただいてきました。

なので、この活動には以前から関心がありました。この夏、どいかやさんの講演もお聞きしたし、どうしても行っておきたい展覧会でした。会場にはどいかやさんもいらして、とてもラッキーでした。
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