5月31日に、5月にあったことをとりあえずまとめて備忘録的に書いてからあっという間の1か月。

ここでもとりあえず、6月にあった子どもの本に関するもろもろのことをまとめておこう・・・

6月3日(土)朝から夜まで充実した一日でした♪ 

10:00〜12:00 C区での連続絵本講座の2回目でした。
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子どもの発達段階に合わせてのおすすめの絵本と、それぞれについてのエピソードなどをおはなししました。




午後〜
この講座に参加してくださっているMさんをお誘いして、一緒にランチ、その後東陽町にある竹中工務店ギャラリーA4へ。20170603ちいさいおうち展

バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち展」を見ました。

好きな絵本は数あれど、子ども時代に出会った絵本で一番好きなのは?って聞かれたら、翻訳ものではこれ!っていうくらい、バージニア・リー・バートンの『ちいさいおうち』が大好きなんです。
その原画をたっぷり、しかもこのギャラリーは竹中工務店のCSR活動の一環なので無料という太っ腹。大満足の展覧会でした。20170603ちいさいおうち展3

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子どもたちが大好きだった『はたらきもののじょせつしゃけいてい』の原画も!感激♡

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バートンが手掛けたテキスタイルデザインもすごく素敵でした♪

15時半〜
Mさんとは、15時半ごろに地下鉄東西線の大手町駅でわかれて、私はオアゾにある丸善丸の内店へ。

20170603おもちゃ展ここの4階ギャラリーAで5月31日から6月6日まで開催されていた「絵本作家のおもちゃ展」へ。Facebookでフォローしている絵本作家のはたこうしろうさんや、降矢ななさんが素敵なおもちゃをたくさん作ってUPされていたので、見に行ってきました。

のどから手が出そうなほど、欲しいなって思った作品もありましたが、我が家の展示スペースを考えると、絵本原画のほうがいいよなって思って眺めるだけにしました。

平面ではなく立体になった絵本の世界のほうが、なんだか迫力があって面白かったです。イマジネーションの発露はいろんな形をとっても、やはり作家の個性が現れるんだなって。というか立体のほうが顕著に出るのかなって思いました。

ほかの出展者は山福朱美さん、松成真理子さん、堀川理万子さんでした。20170603丸善

16時半くらいから18時近くまで、同じフロアーのM&Cカフェへ。


ここで美味しいワッフルをいただきながら、読書をして時間を潰します。

ファンタジー研究会や絵本研究会を主宰している竹内美紀さんが翻訳したディストピア小説『スレーテッド』を読みながら、時々窓の外の行きかう電車を眺めたりで6時まで1時間半!



この時間で一気に1巻を読み終わり、2巻に突入しました。美紀さん、この本、面白い!

18時少し前に、丸ノ内線で池袋へ。

19時30分〜 池袋ジュンク堂での『河童の雄太の冒険』刊行記念トークイベントへ。
20170603斎藤惇夫さん
てっきり19時からの開始と思って、18時半の開場目指して18時10分ごろにお店に到着。でも、30分早かった〜〜〜

会場の前で斎藤惇夫さんにお目にかかりました。文庫に来ている5年生の子が、おすすめしたら、「これ、面白い!」と言って夢中になって読んでいることをお伝えしたら、とても喜んでくださいました。



この物語の創作に向かう想い、瀬田貞二さんへの想い、『ホビットの冒険』、『指輪物語』のトールキンや、『たのしい川べ』のケネス・グエアムへの想いと、斎藤惇夫さんが少年時代を過ごされた新潟県長岡での日々、越後山脈を越えた先の信濃川の源流への想いが、豊かな自然の中で人とほかの生き物が密接に関係しながら生活していた頃の居ると信じられていた河童や天狗の姿となって壮大な旅をしていく、そうした熱い想いをお聞きすることができました。舞台となった信濃川(千曲川)の、その源流は山梨県、長野県、埼玉県境にある甲武信ヶ岳であり、そこへも実際に足を運んで、物語の世界を紡いでこられたのだなぁと、この作品への並々ならぬ想いを受け取ったのでした。

会場には斎藤惇夫さんの作品のファンの小学生も来ていました。
かつて里山が身近にあり、さまざまな野生動物と人とが互いに共生していた時代の、人間らしい暮らしというものは、都会の生活からすると喪われたものに感じますが、少子高齢化の時代、もしかすると時代は逆行して、また共に暮らす時代が戻ってくるのかもしれません。

過疎化が進む山間部では、イノシシやイタチなどの野生動物が息を吹き返し、活発に活動をしています。人がこれまで侵していた野生動物たちのテリトリーは、また野生動物たちの過ごしやすい棲み家に還っていっているのかもしれません。

そんな今の子どもたちに、読んでほしい物語だなあと思いました。