みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて35年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪ noteも書いています(https://note.com/child_books/)

2016年10月

「子どもの本の家ちゅうりっぷ」始動♪

10月8日(土) 今年に入って準備を続けていた文庫活動、「子どもの本の家ちゅうりっぷ」が始まりました。20161008書架2

20161008書架前日は、仕事帰りに月夜さん(一緒に子どもたちが幼いときから活動をしている)が駆けつけてくださって、書架整理を最後までしてくれて・・・8日はあいにくの雨になってしまいましたが、予定通り開館♪
220161008ちゅうりっぷ



20161008ちゅうりっぷ3朝一番に来て下さったのも月夜さんでした何から何までありがとうございました。

月夜さんの次に来て下さったのが、おとな絵本プロジェクト運営のあーちゃん。素敵なお祝いをもって駆けつけてくださいました!ミニ胡蝶蘭ありがとうございました♪
(ミトンくまさんで遊んでいる画像は月夜さんからいただきました♪)
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20161008あーちゃんの花













そして「絵本とわらべうたの会ちゅうりっぷ」に参加していてくれたHくんとそのお姉ちゃんとママ、そしてポプラ文庫や絵本の会のスタッフとして頑張っている友人3人・・・そして絵本仲間のNさん、2年前まで保育士で今は聾学校で働いていくガチャさんが来てくれました。

20161008登録作業N子さんとガチャさんは、バーコードのない本の登録を手入力でしてくださいました。二人が黙々と続けてくださって、この日だけで300冊以上登録できました。ありがとうございます。ガチャさんはリビングの蛍光灯まで替えてくれた〜ほんとうに助かりました!20161008登録作業2

午後は、はるばる横浜などからも駆けつけてくれました。そしてそのまま一緒に登録のお手伝いも〜みなさま、ほんとうにありがとうございました

午前も午後もみんなが集まるとまずはダイニングでお茶会そうした時間がまたかけ20161008お茶会がえのないものだと感じます。

 まだやっと書架が整理出来て、公式サイトが出来て、ぼちぼち進み始めた物の回の20161008書架3チラシなどはまだ出来てない状態。これから少しずつ、その辺りも整理していかなくちゃ!


午前中は小さな子ども達のための時間・・・わらべうたを歌って、「読んで」と持ってくる絵本を読んであげて・・・

午後は、子どもの本が好きな人であれば誰でもが「子どもの本」を手にして、絵本を読んだり、それぞれの想いを話し合ったり・・・
お茶を飲みながらゆったりと過ごせられればいいな・・・と思っています。

10月は8日と22日の2回開催。8日は午前午後合わせて10人、22日は午前午後合わ14681842_1198819586808224_5529640809794650511_nせて6人と・・・そんなには多くはないけれど、香港やシンガポールの時のような広い(香港では20畳以上の広さ、シンガポールはたぶん40畳は軽く超えていた)リビングではないので、無理をしない程度にぼちぼちというのがちょうどいいのだろうなぁ〜20161008木の玩具

←イラストレーター&絵本作家木村太亮さんの絵

           →絵本友達から贈られたおはなし組木 

八ヶ岳そして白州へ再び・・・三度・・・

10月も残りわずか・・・今月も仕事が立て込んでいてブログを更新できないまま。忘れないように、大事なことを20161001瀬田貞二展書き記しておきます。

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10月1日(土)

八ヶ岳小さな絵本美術館で開催中の「生誕100年 瀬田貞二展ーこころに響くことばー」 。10月1日と、11月5日には館長武井利喜さんによるギャラリートークがある・・・という情報を絵本研究会仲間から聞きました。

9月4日の絵本研究会でそのことが話題になり、10月と11月の2つの日程でそれぞれ計画を立てました♪

20161001下諏訪10月組は、私が中心になってスケジュールを作成。
茅野・今井書店のしっぽちゃんが案内役を買ってくれました。絵本研究会の当日に参加表明したのは3名、その後2名増えて東京からは5名で行くことになり・・・しっぽちゃんの車1台では乗り切れないので、私がレンタカーを借りて2台で回ることになりました。

朝8時新宿発のスーパーあずさ5号の中で集合。遠足気分で茅野へ向かいました。10時過ぎに到着。予約してあったレンタカーを受け取り、しっぽちゃんの車の後ろに付いて、まずは下諏訪へ。
20161001万知の石仏
下諏訪神社とその裏手にある万治の石仏を見学。朝のうちは雨が降っていましたが、静寂の中にたたずむ万治の石仏には風情がありました。
20161001下諏訪神社
← 下諏訪神社春宮
               →春宮から歩いて5分
             万治の石仏。身体は一枚岩



20161001御柱
← 春宮の一の柱。こちら下諏訪神社の木落しは、急な斜面を大勢で滑り落ちるもので、私たちが4月に見た上諏訪神社の木落しとは方法が違っています。

20161001下諏訪御柱 → 地域の小さな祠にも、四隅に御柱が建てられていました。







20161001万治の石仏2万治の石仏に、彫刻家の岡本太郎は惚れ込んでいたそうで、彼が彫ったという石碑がありました。

この石仏を見るために、この近くに長逗留していたこともあるのだとか・・・
20161001カフェタック

ランチは、いつもの下諏訪カフェ・タック。東京組は私以外初めての来店。タックのボリュームたっぷりのガレットにみんな大感激でした。




20161001カフェタック2
20161001カフェタック3

お腹がいっぱいになったころ、朝から降り続いていた雨もすっかりあがり、一路原村にある八ヶ岳小さな絵本美術館へ。

20161001小さな絵本美術館

館内には静岡読み聞かせネットワークの皆さんが団体で来ていらっしゃいました。もと20161001ギャラリートークもと、このギャラリートークのことを教えてくださったのは、このネットワークのお世話役のHさん。絵本研究会のメンバーでもあります。その中にはもう15年来の友人のYさんも!もしかして、参加してるかも?とは思っていたけれど、お互いこんなところで再会できるなんて!と喜び合いました。

ギャラリートークは館長の武井利喜さんです。絵本作家さとうわきこさんのお連れ合い!この日はさとうわきこさんも在館されていました。瀬田貞二の足跡をわかりやすく20161001よあけ読み聞かせ伝えてくださいました。とくに、平凡社の「児童百科事典」の現物を見ながらの説明は、みなさん熱心に覗きこんでいました。

ギャラリートークの最後に突然の読み聞かせ要請。いずれも瀬田貞二が翻訳した『三びきのやぎのがらがらどん』をHさんが、私が『よあけ』をみなさんの前で読みました。

20161001小さな絵本美術館4
← 一緒に行ったお友達と美術館前で記念撮影♪

楽しかったね〜

2時からのギャラリートークが終わったのが15時近く。15時半まで館内の展示を見て、白州の薮内正幸美術館へも行くことになっていたので、静岡のメンバーと別れて一路白州へ。16時過ぎに到着。

20161001薮内正幸美術館20161001薮内正幸美術館2
一緒に行ったみなさんは初めての訪問。薮内正幸さんの中学、高校時代のスケッチノートなど貴重な資料を見てみなさんも喜んでくださいました♪


こちらでも竜太館長さんを囲んで記念撮影。17時閉館なので、実際に滞在したのは50分くらい?
20161001薮内正幸美術館4それでも充実した時間でした。

14572260_1121012891314313_5150331909499337378_n動物写真家のさとうあきらさんと、今井書店のしっぽちゃんと私とで立ち上げた「やぶファン」薮内正幸美術館ファンクラブも動き始めました。

美術館の存在を多くの人に知ってもらえるように、あちこちで周知していこうと思います。

このブログを読んでくださっているあなたも!ぜひ
14448995_1158988267519772_1892965359080854903_n14462869_1158988440853088_3998226689167721934_n14573048_1121012887980980_8531360386300351688_n
 












18時までにレンタカーを返して、茅野市内のお蕎麦屋さんでみんなで夕食をいただき、しっぽちゃんと涙の別れをして、19時5分発のスーパーあずさ32号で帰ってきました。 充実の一日でした。

9月にあったこと(ライブ編)

20160915こはみん510月も半分以上終わっているのに・・・9月にあったことがまだ記録できていない・・・絵本にまつわることはまとめられたけれど・・・ということで、ライブのことも記しておきます♪

9月には2つのライブに行きました。

まずは9月6日(火)。仕事帰りに茗荷谷にあるガレリア・カフェ・ユウでの大筒小筒のライブへ。20160906大筒小筒

大筒小筒の音楽に出会ったのが、このカフェ・ユウでした。このお店では毎週火曜日にいろいろな ミュージシャンが出演する「Tuesday Night Music Club」があるのということを、友人の有賀薫さんの個展が開かれていたこのお店に伺った時に知りました。

まずはガレットで腹ごしらえ・・・ハートランドビールを飲みながら音楽に耳を傾ける・・・

20160906大筒小筒3
ほんとうに心地よい時間です。

大筒小筒の音楽が大好きな人が遠くからも集まって、元気をもらう。そんな素敵な素敵な時間です。大筒小筒20160906

大筒小筒のライブでは、最後は客席のみんなも小さな打楽器をもって音楽に参加します。
それがまた楽しくて、病みつきになってしまいます。
20160906大筒小筒4
あまりの心地よさに、ダイエット中なのにアフォガード頼んでしまいました♪





20160915こはみんそしてもうひとつのライブは、9月15日(木)地元、高円寺ウーハでの「こはみん」こと小浜田知子さんのライブ。

高円寺に降り立った天使、こはみん♪キュートでした。

この日の対バンは、日比谷カタンさん。アングラ世界では大物らしく、会場はそちらの20160915こはみん2おっかけファンが多かったのですが、私的にはカタンさんの音楽は、初めてだったということもあって、いま一つピンとこなくて、やっぱり「こはみん」の歌がいいなぁと思ってしまいました。


20160915こはみん3ご本人いわく、かなり緊張して、ミスったっておっしゃっていたけれど、ぜんぜんそんな感じがしなくて、さすがの声量、さすがのドラマ仕立て、十分楽しませていただきました♪

その日のことを、こはみんのブログ「こはみんのこの私に謝れって言うの?!」の9月17日の投稿「ショートスリーブ&ロングスリーブ」に詳しく書かれています。

こはみんのナイーヴでチャーミングな性格が出ているこの記事、彼女の魅力が出ていていいな〜と思いました♪
20160915こはみん4

ところで・・・カタンさんの衣装はすっごく小っちゃくて^^;目のやりどころに困りました。
本職は、本の装丁屋さんなんですって。

どんな本をデザインされているんだろう。ちょっと気になります。


11月5日には、こはみんのワンマンライブがあるそうです。私は残念ながら、半年以上前に帝劇の「ミス・サイゴン」のチケットを購入してあって、こはみんのワンマンライブには行けないのですが・・・ライブの盛況を心からお祈りしています
 

文庫開設準備会

9月17日(土)と18日(日)14292334_875470395887545_4843655923016553804_n
二日間で9名のお友達が手伝いに来て下さって、10月から始める文庫の準備を手伝ってくださいました。


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今回は蔵書管理や貸借をリブライズのシステムを使うことにしました。オープンアクセスのシステムで、こちらはバーコードリーダーと、バーコードのない本に貼る書籍シールや貸出に使う個人識別シールを購入するだけで、簡単に管理ができます。「子どもの本の家ちゅうりっぷ」のリブライズサイトはこちら→子どもの本の家ちゅうりっぷ

 バーコードのついている本の登録が現在700冊強。そして現在手入力でバーコードの14370068_1171441152879401_6501031524355256430_nない絵本を少しずつ(毎晩せいぜい30冊くらい)登録中。実際は2000冊は超えているのですが、登録できているのは800冊弱。

14322421_1172295132794003_4448890120405735663_nとりあえず、バーコードのない本を借りたいと言われたら、その時に書籍シールを貼るのでもいいかな・・・と、ゆるゆると考えています。




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14322263_1172295146127335_1036223199422942773_n←書籍シール
  このバーコードを読み取って、手入力でISBNを打ち込み紐づけします。
反応が遅くて1冊に1分くらいかかってしまいます。


文庫開設と聞いてお友達からもいろいろな贈り物が届きました。
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金沢からはこんな素敵なちゅうりっぷの形のろうそく立。


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→埼玉のお友達からはちゅうりっぷのステンドグラス。
門から見える位置に飾ることにしました。



14519845_1185234428166740_353773597788408820_nそれから同じ区内で文庫活動をしている方からは、こんな素敵な手作りのプレゼントが・・・
文庫に来る子どもたちと一緒に遊べるビュンビュンごまや折り紙で作った重ね箱、どんぐりも!

文庫をしているからこその、子どもと一緒に楽しめるプレゼントでしたみなさま、ほんとうにありがとうございました
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今回のお楽しみは、参加してくださった方とお茶をしたり、ランチをいっしょにいただいたりしたこと。

この家に引っ越してきてからは義父を呼び寄せていたりで、自宅でお客様をする機会が少なかったのですが、文庫に来て下さった方と一緒にテーブルを囲めるというのも、ほんとうに嬉しい限りです

準備は父として進まないのですが、とりあえず10月は8日と22日に開催します♪ Facebookのページは→こちら 

現在、公式サイト作成中ですが、しばらくはFacebookページで予定などを発信していきます♪ 
 

9月にあったこと・・・(絵本編)

9月もなんだかバタバタと駆け抜けた1か月でした。しかも涼しいと思っていたら、後半で蒸し暑い日が続き、体力的にも息切れしそうでした。

9月のことをブログに書く暇なく、気が付けば10月。それはスポーツジム通いが原因で、週2回通おうと思うと、平日の仕事帰りに行くことになり、8時ごろから10時半ごろまで運動をして11時ごろに帰宅するとバタンQなので仕方がないのですけどね^^;

絵本に関する9月のもろもろを備忘録的に記しておきます♪

9月1日 仕事帰りに銀座・教文館ナルニア国へ選書のために訪れて、この日から始まったモリナガヨウさんの『築地市場』の原画展を見ました。

初日ということで、会場にモリナガヨウさんがいらっしゃって、すでに1冊持っていましたが、新たに購入してサインしていただきました。
築地市場: 絵でみる魚市場の一日 (絵本地球ライブラリー)
モリナガ ヨウ
小峰書店
2016-01-13

芝公園に住んでいた2004年〜2005年の1年半の間、毎週末夫婦で自転車を連ねて早朝の築地で買い物するのが習慣でした。

当時は子どもたち4人と、遠距離介護していた大阪の義理の両親のための食材をたっぷり買い込んで、土曜日の朝に調理し、フリージング出来るように小分けして、お昼前の飛行機で大阪に飛ぶ・・・というのを10か月続けていました。

あの頃は目をつぶっても市場の中を歩けるほど、場内も場外もわかっていたんだけど、今のところに引っ越してからは年に数回。最近は行くたびにお店が変わっていたりで・・・今は「任しとき!」って言えないのが残念。
それでも、場内の鮨屋で食べる鮨に勝るものはないと、海外からのお客様が来たりすると行っています。
この絵本、ほんとうに緻密に観察して描かれており、いずれ閉鎖される築地市場をあの頃のまま留めておいてくれる貴重な一冊です。

9月4日(日) 横浜・石川町アートスペース「と」での絵本研究会へ。
この日は、絵本研究会メンバーが、この夏休みに参加した研究会や、イベントの報告会でした。→報告の詳細はこちら


20160910わらべうた東中野
9月10日(土) 10:00〜と11:00〜の2回、N区のH図書館で「わらべうた講座」をやったあと、お昼過ぎに渋谷BUNKAMURA ザ・ミュージアムへビアトリクス・ポター生誕150周年記念のピーターラビット展を見に行きました。
20160910ピーターラビット展2

イギリス児童文学を専門にしている方々から、イギリスの湖水地方に行っても見られないような貴重な資料が今回展示されているので、見逃さないでねって言われたとおり感激的な展覧会でした♪

20160910ピーターラビット展4
英国ナショナルトラストが保存しているポターのスケッチや、愛用のお人形やぬいぐるみなどもあり、ほんとうに行く価値がありました。

展覧会を見たあとに、美術館のお隣のドゥ・マゴ・パリで「ローストビーフサラダとキッシュプレート」伝統的なイギリス料理の冷製ローストビーフとサラダ、フランスのパイ料理の一つキッシュロレーヌの盛り合わせをいただきました♪

20160910降矢なな展それから銀座線でひと駅、表参道へ。PinpointGalleryへ。スロバキア在住の絵本作家降矢ななさんの原画展を見に立ち寄りました。最終日ということで、降矢さんが在廊されているというのをFacebookで知っていたので、絵本にサインしていただきました。20160910降矢なな展2タブローの絵を購入しようと思ったのですが、欲しいなというものは買い手がついていて、残念!
 

絵本のサインには、10月から始める家庭文庫「子どもの本の家ちゅうりっぷ」と書いていただきました。

これはすご〜〜〜く嬉しかったです


 

 そうこうするうちに・・・16時が近くなってきて、クレヨンハウスへ移動。

今年度に入って初めてのクレヨンハウス子どもの本の学校に参加です。(年間パスを購入しているので、5月〜8月までの4回分はちょっともったいなかったなぁ。代理受講を誰かにしてもらえばよかった)

第26期5回目のこの日の講師はいわむらかずおさん。 
いわむらさんのこれまでの絵本作家生活全般を概観するような、大きな流れをお話くださって面白かったです。

いわむらかずおさんが栃木県馬頭町(現・那須郡那珂川町)に建てたいわむらかずお絵本の丘美術館へは、もう10年ほど前になるかしら、訪れたことがありました。その美術館に来るリスの話など、とても面白く1時間半があっという間でした。

今回特に復刊ドットコムから復刊された「五感の絵本シリーズ」の1冊、『はこぶ』がとても興味深くて、大切な1冊になりそうです。
はこぶ (五感のえほん10)
佐々木 幹郎
復刊ドットコム
2016-08-18

この絵本のシリーズは、 1983年に谷川俊太郎と小松左京が監修し、訪問販売のみで発売されたブリタニカ絵本館ピコモス( 日本ブリタニカ社刊 全25巻)のうち、生活に根付く五感を扱う絵本をセレクトし、復刊された全10巻の最後の1冊です。

「はこぶ」というと、物流だけに目がいきますが、風が運ぶもの、水が運ぶもの、そして血液によって酸素や栄養が体を巡ることも、目には見えない心を相手に届けることばも「はこぶ」ものなんだと気づかせてくれる絵本です。いわむらさんの初期の作品でご自身は「まだまだ稚拙な頃の絵で」とおっしゃるけれど、いやとても興味深い絵本だなあと思いました。 13906649_1011142665673988_5386122605114370418_n

9月14日(水) JBBY新・編集者講座で講談社へ・・・4回連続のこの講座の第4回目で登壇することになっているので、ほかの講師の方のお話も伺っておくために2週間おきに講談社に通います^^;
1回目は武蔵野大学の宮川健郎先生。日本の児童文学の流れをすっきりと整理することができました。

9月17日(土)〜18日((日)
10月から始める家庭文庫「子どもの本の家ちゅうりっぷ」の準備会をしました。そのことは別スレッドに書く事にします。二日間でのべ9人の方がお手伝いに来てくださいました。詳しくは、次の日記に記します。

9月21日(水) 愛知県出張・・・県内あるとある図書館での、館内研修を担当しました。児童の発達と読書の関係についておはなしをし、それに合わせた対応の仕方などの研修でした。

この図書館、東京子ども図書館推薦のいわゆる基本図書しか書架にない、しかもそれが複本でたくさんあるという書架でした。たとえば『三びきのやぎのがらがらどん』が20冊といった具合。それがずらっと・・・壮観でした。

もちろんどれも自信をもっておすすめできる本ばかりなのですが、それ以外の本がないというのは結構面白みがないんだなぁ・・・東京子ども図書館の書架は安心できるのですが、何が違うかというとその図書館はどの本も複本で20冊近くあるのです。新しく出ている子どもの本にも良いものがいっぱいあるのに〜と、感じました。

私は普段、まずは基本図書が大事だと訴えているのですが、それしかない、それがこれでもか!というほど大量にあるのは、ちょっと違うなあ・・・と感じました。スタッフのみなさんも、せいぜい数冊、書架に並べて、他は閉架書庫に入れ、空いたスペースには面出しすれば、雰囲気も変わるだろうと、提案したようなのですが、それは通らなかったのだそう。(図書館の指定管理者といえども、行政の方針に従うしかないのです)

でも今回、初めて会うみなさんとの研修は和気あいあいとして楽しかったです。

9月22日(木) 前日、研修が終わったあと、現地の責任者の方と食事をしたあと、一泊。翌日朝早くに名古屋へ。45年ぶりに会う従兄と再会し、この7月に亡くなった伯母の所へお参りに。このことも別の日記に記します。

9月24日(土) スープ作家の薫さんと、地元のフレンチレストランでランチ。ここのコンソメは、贅沢な材料を煮込んで濾して、また煮込んで濾して・・・そうやって作った琥珀色の結晶のような絶品。20160924えほんやるすばんするかいしゃ
それが飲みたくて、今回のランチになりました。お料理については、これも別の日記へ・・・

ランチのあと、高円寺にある「えほんやるすばんするかいしゃ」へ。ブラティスラヴァ国際絵本原画展・金のりんご賞絵本作家のきくちちきさんの「どうぶつのねいろ」展でした。
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ちきさんの息子君がもう3歳になっているとのこと。その成長と合わせるかのように、あるいはそれをエネルギーにして生命の躍動感溢れる絵でした。

合わせて新刊本『ぱーおーぽのうた』もちきさんご自身の編集とのこと。とても楽しく気持ちが⤴ような作品です。20160924きくちちき3
ぱーおーぽのうた
きくちちき
佼成出版社
2016-09-20

原画展会場で、御茶ノ水のギャラリーTRYでの別のきくちちきさんの原画展を見た!という保育士で大人絵本会仲間のごま先生にばったり遭遇。それを聞いて、薫さん、そして私の大学の後輩で、高円寺のひとり出版社マイティブックの社長のMさんと一緒に、御茶ノ水TRYへ。
20160924TRY
こちらではギャラリーのオーナーが作ったオリジナルの物語「自転車にのって」に合わせた描きおろしの原画展になっていました。20160924きくちちき2


少年が自転車で、生まれて初めての冒険の旅に出る・・・そこで出会う人や、旅の道連れ、黒犬とのドラマティックなその冒険は絵を見るものを惹きつけていくます。

こちらの絵は、展覧会でしたみられない・・・ということでしたが原画展を見に来た出版社の方に絵本にしましょう!という話になっているそうです。楽しみ〜

9月25日(日) 午前10時からと11時からの2回、N区K図書館でのわらべうた講座を2回実施してきました。
20160925ハックベリー
終了後、その足で柏市にあるハックルベリーブックスへ。

長野ヒデ子さんの『ひらがなにっき』と『おばあちゃんがおばあちゃんになった日』の原画展に合わせたギャラリートークでした。20160925ハックルベリー3

『ひらがなにっき』のモデルとなった吉田さんの生き方,
長野さんとの出会いなどを特集したETV特集のディレクター
岩田真治さんと、長野さんとのギャラリートークで、なぜこのモデルの方が学校に通えなかったのか、その背景について深く知ることができました。

 夜は映画「ある精肉店のはなし」上映会に参加してきました。20160925ハックルベリー4
ギャラリートークと上映会の合間に長野ヒデ子さん、絵本作家こがようこさん、後藤仁さんたちとのお食事会も!絵本のこと、生命をもらって生きるということ、様々な話題に花が咲きました!
20160927スリランカナイト






9月27日(火)
仕事帰りに新大塚にある日の出ファクトリーでのおとな絵本プロジェクトのSri Lankan Night へ。

退社する直前に主宰のドンハマさんより、私が読む予定の絵本をほかの人が持って来ているとの連絡があり、急きょ職場近くの湯島図書館と真砂中央図書館の2館をはしごし、重ならないだろうと思われる2冊を借りてからタクシーで駆けつけました^^;

20160927スリランカナイト2結局私が読んだのは『そらがおちてくるんです』こどものとも2014年6月号を読みました。
20160927スリランカの料理海外青年協力隊でスリランカに派遣されていたというパティシエの方が作ったというレンズ豆のカレーや揚げ物など、初めて食べる味わいでした。

またスリランカとのフェアトレード事業をしようとしている方のおはなしを伺ったり、まだ日本語に翻訳されていないスリランカ絵本を紹介していただいたり・・・
次男が、アメリカの高校最後の一年過ごしたホストファミリーはスリランカ系アメリカ人の家族でした。
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スリランカからの留学生も2名参加していましたが、スリランカの国民性として基本的に仏教の考え方が浸透していて、困ってい14483448_1149731548435842_1114762690_nる人に自然に手を差し伸べるというのが日常的に行われていると伺い、納得しました。

アメリカのホストファミリーのことも思い浮かべながら参加していました。
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スリランカナイトから帰宅すると、twitter上でお題本について自由に語り合うえほんうるふさん主宰の大人絵本会へ。お題は『レモンをお金に変える法』
新装版 レモンをお金にかえる法
ルイズ・アームストロング
河出書房新社
2005-05-21

帰宅したのが11時すぎ。夜10時からの大人絵本会なので、大幅に遅刻でゆるゆると参加しました。13882164_1011142712340650_4996632038104765292_n


9月28日(水) JBBY新・編集者講座へ。 

この日は野上曉さんが講師。小学館での編集をしてこられた道のり、人と違うことをやるという考え方はとても面白かったです。 

終了後の懇親会での受講生の方々とのおしゃべりで最終回に何を話すか、とうことが少しずつ明確になってきました。

9月29日(木) 月1回の朝活絵本会へ。
20160929朝活今回は『おしいれのぼうけん』をテーマにしました。14523173_1150533808355616_8093080446962776369_n

 おとなが決めた決まりをやぶって、謝罪を拒否し、押入れの中で冒険をし、ほかの子達が怖がる存在を打ち破ったこの物語は、怖いながらもとても印象的なようで、子どもたちの記憶に残る1冊のようです。

今では押入れのある家が少なくなって(ウォーキングクローゼットで、センサーライトが点灯するからね)この物語がどれくらいリアリティがあるか・・・その辺も含めて、たくさん議論が広がりました。

これが9月の絵本に関しての私の足跡でした・・・ 
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