みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて35年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪ noteも書いています(https://note.com/child_books/)

2014年12月

横浜へ・・・絵本研究会に参加♡

12月14日(日) 午後3時〜 @石川町アートスペース「と」20141214アートスペースと

日曜日の午後、ゆっくりと元町からイタリア山公園をまわって、石川町へ。
(写真上はブラフ18番館、下は外交官の家)
20141214イタリア山20141214イタリア山2
9月以来2回目の絵本研究会に参加させていただきました。
(→アートスペース「と」の入り口)

今回の発題者は、英国ケンブリッジ大学から研修で3か月間滞在していた大学院生Fさん。テーマは「英語圏ファンタジーにおける日本のイメージ」でした。

ここ10年くらいの間に英語圏のYA世代に読まれている作品の中で、日本のイメージがどのように扱われているのか、特に代表的な作品「Shadows on the Moon by Zoe Maririott」(ゾーイ・マリオネット作『月の影』)に描かれている日本のイメージを英文を読みながら解説してもらいました。

21世紀の今でも英語圏の人々からみた日本のイメージは1898年に新渡戸稲造が米国滞在中に著した「武士道」が大きく影響しているとのこと。なんと117年も前の明治時代の日本人のイメージが固着しているなんて驚きです。なので日本のイメージとして今でも「葉隠れ」「忍者」「サムライ」が使われているのですね。
武士道 (岩波文庫 青118-1)
新渡戸 稲造
岩波書店
1938-10-15



でも逆に私たちが英国のイメージ、あるいはフランスやドイツのイメージも、過去に読んだ作品に左右されているのかもしれません。

そんなことを念頭に「Shadows on the Moon」を、Fさんの解説で読んでいくと面白いことがたくさん!まず敬語の使われ方が不自然だったり、日本文化を象徴するもの、たとえばこの作品で出てくる「黒留袖」・・・日本的文化の象徴として登場人物が着ているのだけど、16歳の少女が着ているのも実は不自然。普通、「黒留袖」は既婚女性が着用する最も格の高い礼装・・・それを着たまま監獄に投げ入れられる・・・何重もの帯を巻いているはずなのに、わき腹からの出血が沁みているという書き方も、「黒留袖」の着付けをしたことがあれば、それはかなりの重傷だろうと思ってしまいます。
Shadows on the Moon
Zoe Marriott
Candlewick
2012-04-24


自分もきっと外国の風俗や文化を、特に訪れたことのない国のそれらのものを、自分なりの解釈で納得している部分もあったりするので、YA世代向けの作家が自分なりの解釈で日本文化風な味付けで若い世代に、「日本のイメージ」を再生産しているのですね。

Fさんいわく、欧米では「忍者タートルズ」や「NARUTO」も大きな影響を与えているのですって!

Fさんの発表のあとは、みんながクリスマス絵本orクリスマスにプレゼントしたい絵本を紹介するコーナー。
私はこの2冊を紹介させていただきました♪
うまやのクリスマス
マーガレット・ワイズ ブラウン
童話館出版
2003-10





モミの木
ハンス・クリスチャン アンデルセン
アノニマスタジオ
2013-11


20141214絵本研究会220141214絵本研究会3
←Tea Timeには、美味しいフルーツケーキをいただきました♪

→アートスペース「と」の中には、あちこちに素敵なクリスマスの飾りが♪

絵本研究会終了後は、すぐ近くの創作和食「SHIMOMURA」へ。20141214絵本研究会4

いろいろな賞を受賞したという美味しい和食と、和気あいあいとしたおしゃべりを楽しみました。


20141214絵本研究会520141214絵本研究会






20141214元町
忘年会を終えて、元町中華街の駅へ向かう頃には、すっかり元町に人影もなく(昼間はすごく賑わっていたのに^^)イルミネーションだけがキラキラと輝いていました☆ 

ワークショップのお手伝いへ

12月7日(日)  午後〜20141207はたさん

20141207はたさん4川崎市有馬・野川小学学習支援施設アリーノで行われた絵本作家はたこうしろうさんのワークショップ「ボクのかたち、わたしの色!」のお手伝いに参加させてもらいました♪

主催は、大人絵本会でご一緒しているLさんが代表を務めるおはなしボランティアグループ「ふたこぶらくだのおはなし会」 でした。このイベントには大人絵本会メンバーのYさんとかSさんとか、G先生とか、Y子さんとか、仲良くしていただいている仲間も一緒に参加してきました!
会場の設営、ワークショップの時のサポート、会場の片づけ・・・Lさんをはじめ、ふたこぶらくだの皆さんのテキパキと気持ちのよい動きに倣って、私も頑張ってきました^^20141207はたさん11

20141207はたさん910月のわたかぶ勉強会、そして11月の茅野ライブペインティングに続いて、毎月はたこうしろうさんのイベント続きです♡
茅野では、一緒に飲んでボードゲームもして^^創作や、子どもを理解する目も、社会に対する考え方も、かなりわかって来ていましたが、やっぱりワークショップではそれが如実に表れていました。20141207はたさん5

このワークショップは、大きな紙に自分の形をかたどって(そこは私たちサポートの人が、4Bの鉛筆で身体の線をなぞっていきます)、その自分の形に色を付けたり、あるいはそれに拘らずに自分を表現して行くというもの。
→G先生がはたさんの型どりをデモンストレーション!

そのワークショップを通して見えて来たことは、なんといってもはたさんは子どもを丸ごと受け止めて、よいところをみつけ、それを最大限に褒めて伸ばすという姿勢でした。はたさんは子どもの成長したいという気持ちを信頼しているのです。
20141207はたさん6
だからどの子ものびのびと自分を表現できる・・・自信なさげだった子も、はたさんが声をかけると生き生きとした表情になり目が輝いていくのです・・・
それってすごいこと。自己肯定感というのか、自分は出来る!という自信というのか、それを得て、しかも既成概念をどんどん崩して、自由に描いていいんだっていうことで、創作も奇想天外。芸術的というか、心が解放されているから、線も色もとてもいい。勢いがあって、楽しい絵が次々に生み出されていきました。

1歳児から小学生まで、それぞれの年齢の子が自分らしく、満面の笑顔で、自分の形を、色を、心を表現していました♪
20141207はたさん3
私は絵具ステーションの仕事を中心にしました。配った色は赤・青・黄色・白の4色だけ!それだけで子どもたちは、自分で美しい色を生み出していくのですね。創作の喜びに満面の笑みを浮かべて、絵具の”おかわり”をもらいに来る子達。ほんとうに素敵20141207はたさん2な笑顔でした!20141207はたさん10

終了後、自分の身長よりも大きな絵を掲げてもらって記念撮影をしてもらう時の、子どもたちの得意気な顔♪

お手伝いさせていただいた私も幸せをいっぱいわけてもらいました♡

 

鈴木まもるさん・・・そして表参道

20141206クレヨンハウス12月6日(土)

実はね・・・この日、生まれて以来2度目の二日酔いだったのです。
前夜の会社の女子忘年会で、ついつい美味しくキールなどを何杯も飲んでしまいましてですね・・・
3時近くまで、死んでおりました

午前中は所沢の図書館のクリスマス行事に行くつもりだったのに、起き上がれませんでした。それどころか前夜帰宅してから始まった嘔吐と下痢で、「いや、これは二日酔いではなくノロウィルスかも」っていうくらい酷くて、水を飲んでも気持ち悪く・・・

ああ〜自己嫌悪。少々飲んでも酔わない、大学生時代は「笊」と呼ばれ、サークルのコンパとかとなると人の介抱係だったり、会場の後始末係だった私が・・・こんなに気持ち悪くなるほどの酔い方は、これで2度目でした。

そんなわけで、夕方のクレヨンハウス子どもの本の学校、鈴木まもるさんの講座はお休みしようかと思っていま20141206クレヨンハウス2したが、やっぱりお話を聞きたい!それに絵本のカレンダーも購入したい・・・そう思って何とか表参道まで行ってきました。

ところが気持ち悪さは収まったものの、今度は睡魔が襲ってきて大変でした。
そんな 中で、鈴木まもるさんの鳥の巣の話、親父ギャグを連発しながら、会場を惹き20141206表参道込んでいく話術は心地よかったです。

表参道のイルミネーションも綺麗♪ただ、私がクレヨンハウスに通い始めた20年前は、まだ都内で大掛かりなイルミネーションをするところが少なくて目立っていましたが、今は取り立てて派手とも言えませんが・・・それでもとても美しい光景でした。
今回、私はこの本にサインをしていただきました♪ 

1年ぶりの絵本の会へ・・・

12月5日(金) 14:00〜

一年に1回だけ、クリスマス会の時だけにお邪魔させていただいている絵本の会に行ってきました!20141205ちゅうりっぷ5

シンガポールに行く前は、うちでやっていた絵本の会でしたが、転勤が決まった時から今の会場に活動の場が移り、それから15年。私が関わらなくなってからも、ずっとずっと続いていて、中心になってるメンバーは、次女が幼稚園時代のママ友さんです。15年もずっと続いて来たなんて、すごいです。

今年はシンガポールポプラ文庫も15周年。あの99年の転勤が契機で、種を蒔いた活動がいろんなところで、いろんな形で、しかも種を蒔いた私の知らないところで大きくなっているんだなぁと感じました。

昨年に引き続き1冊だけ、絵本を読ませてもらいました。

幼稚園の部で、私が読んだのはロジャー・デュボアザンの『クリスマスのまえのよる』でした。

絵本の会のクリスマス会では、毎年恒例の人形劇に、昨年から始まったミュージックベルの演奏が・・・幼児の部と小学生の部の2回 、行われました。
20141205絵本の会420141205絵本の会2






幼稚園の部でWさんが読まれたもう1冊は・・・20141205絵本の会3
クリスマスのてんし
エルゼ・ヴェンツ-ヴィエトール
徳間書店
2009-09-16

 小学生の部で読まれた絵本は・・・
ふたりはいつも (ミセスこどもの本)
アーノルド・ローベル
文化出版局
1977-05-15

『ふたりはいつも』から「クリスマス・イブ」をWさんが読みました♪



それから、Oさんがこちらの1冊を!
 
絵本の会が終わった後の、スタッフの方々の交流タイムもずっと続いて来た伝統・・・今は高校生や中学生になっているスタッフの子たちが、年少の子達の面倒をよく見ていて、まるで兄弟姉妹のような関係を築いている様子を目の当たりにして、15年という重みを感じました。

また来年もクリスマス会に参加したいなぁ・・・ 

絵本とわらべうたの会ちゅうりっぷ☆12月

20141205ちゅうりっぷ612月5日(金) 10:30〜

絵本とわらべうたの会ちゅうりっぷのクリスマス会をしました♪

数日前からトランスパレントペーパーでのクリスマスの星を作ったり、工作のキットを作20141205ちゅうりっぷ成して準備をしてきました。前日の夜にはカップマフィンを30個^^友人たちとの忘年会を終えて11時半ごろに帰宅してか20141205ちゅうりっぷ2ら焼いたのでした。

いつもとは違って広いお部屋をお借りし、のびのび活動が出来るようにしました。初めて参加した男の子もいましたが、一緒にわらべうたで遊ぶことができました。

ただ、広いお部屋すぎて(舞台まである^^;)途中で集中が切れてしまったかな。次回はまたいつものお部屋に戻ります〜

今回はクリスマスツリーの工作をしました。といっても子どもたちは、シールを貼るだけなのですが・・・集中して一生懸命に取り組んでいました。スタッフのYさんが、折り紙でサンタクロースを折って来てくださり、それにも顔を描きました。

おうちに帰って飾ってくれるといいなぁ〜

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プログラム

パネルシアター    まんまるちゃん
わらべうた       ととけっこう
ごあいさつ       ○○ちゃんとおともだち
絵本         『さんかくサンタ』tupera tupera 20141205ちゅうりっぷ8
さんかくサンタ
tupera tupera
絵本館
2011-10-25

20141205ちゅうりっぷ9 

工作      クリスマスツリーとサンタさん
20141205ちゅうりっぷ720141205ちゅうりっぷ4






わらべうた   じぃーじぃーばあ
          ちゅっちゅこっこ 20141205ちゅうりっぷ10
          にぎりぱっちり
          ももやももや
          おてんとさん
ティータイム  みんなでのんびりとお菓子や果物をいただきながら
          しばし歓談。
          来年度、幼稚園に上がる女の子たち、とても仲良しさんなんだけど、みんな別々の幼稚園に!
          1月~3月はどんな思い出を作ってあげられるかなぁ
          出来るだけ絵本をたっぷり読んであげたいなと思います。

今回から、みなさんへの連絡係をAさんが担ってくださることになり、準備のお手伝いをしてくださるYさんと共に心強い存在です。ほんとうにありがとうございます♪
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