11月21日(木) 19:00〜 @ジュンク堂池袋店
加古里子さんを語る連続トークセッション「大好き!加古里子さん」の第2回の講師は『しごとば』などの絵本で注目を集めている鈴木のりたけさんでした。題して「かこさんがいたから、絵本作家になりました」
颯爽と現れた鈴木さんは、想像していたよりおしゃれで爽やか。しかもお喋りも軽妙洒脱。あっという間に聴衆を魅了していました。
「かこさんがいたから、絵本作家になりました」なんて、加古里子さんへの熱烈Love callなので、てっきり鈴木さんと加古さんは面識があるのだと思っていましたら、未だに会ったことがないのだとか。これを機に、ぜひぜひ編集者の方々、おふたりをなんとか引き合わせてあげてほしい〜と思いました^^
鈴木のりたけさんの華麗な経歴を聞いてびっくり。テニスに熱中したり、バンド活動に熱中した中高大学生時代を経て、JR東海に就職。なんと研修期間には新幹線の運転士も経験したとのこと。その後、一念発起して転職。デザイナー養成学校に通い、デザイナーの仕事を8年ほどされた後、絵の才能を見出されて絵本作家デビューされたとのこと。デビュー作の『ケチャップマン』シュールでいて、なかなかセンスのよい絵本なんだそうです。残念ながら絶版だそうですが・・・
鈴木のりたけさんのインタビュー記事がいっぱいあるので、きっとそれを読むとお人柄や、彼のセンスがわかるのではないかしら。ということで、リンクを貼っておきます♪
*楽天ブックス:著者インタビュー
*Smart Educationスペシャルインタビュー
*MOMO仕事場発見
それから絵本ナビに掲載されている『続・しごとば』制作日記もすごく面白いです♪ぜひ読んで欲しいなぁ〜
*絵本ナビ:「続・しごとば」制作日記
そんな経歴のお話を導入されたあと、いかにご自身が作られている絵本が、かこさんの作品に影響を受けているかを、かこさんの本と対比しながらおはなししてくださいました。
たとえば・・・大人気の『しごとば』シリーズは、ご自身が子ども時代に好きだったかこさんのかがく絵本シリーズ。
こまかく書き込まれたもの。今私たちが生活をしている足元から、科学的好奇心を広げていく手法。主題には関係ないものまでも事細かに描いてカタログ化」していくところなど、たしかに手法は同じです。
『しごとば』シリーズは、一度twitterの大人絵本会でもテーマになりましたが、ほんとうに子どもも大人も楽しめるシリーズです。鈴木さんが観察する視点に、その仕事に対する敬意を感じて、とても好ましい印象を得ました。⇒togetter絵本会『しごとば』シリーズの回(なんと、この大人絵本会にはご本人も参加してくださいました♪)
また第17回日本絵本賞読者賞を受賞された『ぼくのトイレ』などは、いろんな種類のトイレを並べるという意味で・・・
また、『かわ』はそのまま、かこさんの『かわ』へのオマージュ。
かこさんの『かわ』が生活の場という視点で上流から海へと描かれているのに対して、鈴木さんの『かわ』は同じく上流から海へ、そこに棲む魚の視点から描いているという点で大きな違いはあるものの、たしかに影響を受けていることがわかります。そして影響を受けたということを、素直に話されるところが、すごく好ましいと思いました。
かこさんの絵本が伝えてきたものは、「面白いことって、どこかへ探しにいくものではなく、足元に広がっているよ」ということだと思うという鈴木さん。たとえば『宇宙』というかがくえほんは、小さなノミが飛ぶ距離から始まって、宇宙へと思考の広がりを誘っているように、遠大な科学の発展も、実は身近なところでの発見の喜びが基礎にあるんだということをかこさんの絵本は伝えてくれている・・・
鈴木さんの絵本の仕事もまさに同じ。どんな仕事にもプロとしての矜持があり、それを子どもたちに伝えていくこともとても大切なこと。仕事場を取材することで、それを伝えていこうとされている姿勢には、ただただ頭が下がるばかりです。
鈴木さんが、冗談交じりで「第二のかこさとし」と笑っておっしゃっていましたが、いや、本当にそのとおりだと思いました。まじめな絵を描く一方で、すごくおふざけな一面もあり、しかも笑いのセンスが下品ではないという点でも・・・共通点があると思いました。
かこさんの絵本を子ども時代に親しんだ鈴木のりたけさんという絵本作家さん。お話を伺いながら、やっぱりかこさとしさんって偉大だ〜って思いました。
加古里子さんを語る連続トークセッション「大好き!加古里子さん」の第2回の講師は『しごとば』などの絵本で注目を集めている鈴木のりたけさんでした。題して「かこさんがいたから、絵本作家になりました」
颯爽と現れた鈴木さんは、想像していたよりおしゃれで爽やか。しかもお喋りも軽妙洒脱。あっという間に聴衆を魅了していました。
「かこさんがいたから、絵本作家になりました」なんて、加古里子さんへの熱烈Love callなので、てっきり鈴木さんと加古さんは面識があるのだと思っていましたら、未だに会ったことがないのだとか。これを機に、ぜひぜひ編集者の方々、おふたりをなんとか引き合わせてあげてほしい〜と思いました^^
鈴木のりたけさんの華麗な経歴を聞いてびっくり。テニスに熱中したり、バンド活動に熱中した中高大学生時代を経て、JR東海に就職。なんと研修期間には新幹線の運転士も経験したとのこと。その後、一念発起して転職。デザイナー養成学校に通い、デザイナーの仕事を8年ほどされた後、絵の才能を見出されて絵本作家デビューされたとのこと。デビュー作の『ケチャップマン』シュールでいて、なかなかセンスのよい絵本なんだそうです。残念ながら絶版だそうですが・・・
鈴木のりたけさんのインタビュー記事がいっぱいあるので、きっとそれを読むとお人柄や、彼のセンスがわかるのではないかしら。ということで、リンクを貼っておきます♪
*楽天ブックス:著者インタビュー
*Smart Educationスペシャルインタビュー
*MOMO仕事場発見
それから絵本ナビに掲載されている『続・しごとば』制作日記もすごく面白いです♪ぜひ読んで欲しいなぁ〜
*絵本ナビ:「続・しごとば」制作日記
そんな経歴のお話を導入されたあと、いかにご自身が作られている絵本が、かこさんの作品に影響を受けているかを、かこさんの本と対比しながらおはなししてくださいました。
たとえば・・・大人気の『しごとば』シリーズは、ご自身が子ども時代に好きだったかこさんのかがく絵本シリーズ。
こまかく書き込まれたもの。今私たちが生活をしている足元から、科学的好奇心を広げていく手法。主題には関係ないものまでも事細かに描いてカタログ化」していくところなど、たしかに手法は同じです。
『しごとば』シリーズは、一度twitterの大人絵本会でもテーマになりましたが、ほんとうに子どもも大人も楽しめるシリーズです。鈴木さんが観察する視点に、その仕事に対する敬意を感じて、とても好ましい印象を得ました。⇒togetter絵本会『しごとば』シリーズの回(なんと、この大人絵本会にはご本人も参加してくださいました♪)
また第17回日本絵本賞読者賞を受賞された『ぼくのトイレ』などは、いろんな種類のトイレを並べるという意味で・・・
また、『かわ』はそのまま、かこさんの『かわ』へのオマージュ。
かこさんの『かわ』が生活の場という視点で上流から海へと描かれているのに対して、鈴木さんの『かわ』は同じく上流から海へ、そこに棲む魚の視点から描いているという点で大きな違いはあるものの、たしかに影響を受けていることがわかります。そして影響を受けたということを、素直に話されるところが、すごく好ましいと思いました。
かこさんの絵本が伝えてきたものは、「面白いことって、どこかへ探しにいくものではなく、足元に広がっているよ」ということだと思うという鈴木さん。たとえば『宇宙』というかがくえほんは、小さなノミが飛ぶ距離から始まって、宇宙へと思考の広がりを誘っているように、遠大な科学の発展も、実は身近なところでの発見の喜びが基礎にあるんだということをかこさんの絵本は伝えてくれている・・・
鈴木さんの絵本の仕事もまさに同じ。どんな仕事にもプロとしての矜持があり、それを子どもたちに伝えていくこともとても大切なこと。仕事場を取材することで、それを伝えていこうとされている姿勢には、ただただ頭が下がるばかりです。
鈴木さんが、冗談交じりで「第二のかこさとし」と笑っておっしゃっていましたが、いや、本当にそのとおりだと思いました。まじめな絵を描く一方で、すごくおふざけな一面もあり、しかも笑いのセンスが下品ではないという点でも・・・共通点があると思いました。
かこさんの絵本を子ども時代に親しんだ鈴木のりたけさんという絵本作家さん。お話を伺いながら、やっぱりかこさとしさんって偉大だ〜って思いました。