7月24日(日)14:00〜 @銀座・フェニックスプラザ&教文館ナルニア国・ウェンライトホール
7月15日(金)から、教文館ウェンライトホールを会場にして始まった「馬場のぼる没後10年記念展 11ぴきのねこがやってきた にゃご!にゃご!にゃご!」(8月18日まで開催中!)
その関連講演会「馬場のぼる先生をめぐって―漫画・ネコ・絵本そして故郷三戸」に行ってきました。講師は、馬場さんの漫画家仲間の今村洋子さん、(みつはしちかこさんも予定されていましたが、体調不良でご欠席でした!残念!)そして『11ぴきのねこ』シリーズなどを担当されたこぐま社編集長の関谷裕子さんの対談に行ってきました♪
今村さんは、馬場さんと「漫画家絵本の会」でご一緒だったとか。馬場さんは女性漫画家にとても人気があったとのこと。いつも馬場さんの周りを女性たちが取り囲んでいたのですって(o^-^o) ウフッ
温かいお人柄が、相手を優しく包み込むような安心感を与え、男らしいオーラが立ち上っていたのだとか。会合に初めて参加して心もとない思いをしている人がいれば、声をかけてさりげなく輪の中に入れるように配慮することが自然とできる方だったとのこと。だから、あんなに人の心をホッとさせる絵本を描かれたのですね。
馬場さんと共に「漫画家絵本の会」で活動されたのは、前川かずおさん、やなせたかしさん、手塚治さん、タダヒロシさん、柳原良平さん、長新太さん、横山隆一さんたち。ナルニアホールには、やなせさん、柳原さん、長さんが馬場さんに向けて描いた絵はありました。素敵なお人柄だったから、素敵なお仲間が周りに集まって来ていたのですね。今村さんの思い出話から、そんなことを感じました。
講演会の後半は、関谷編集長による「漫画家・馬場のぼる」論。・・・というか馬場さんご自身が、「自分は絵本作家ではなく、漫画家なんだ」と常々おっしゃっていたそうです。1950年代には子ども向けの雑誌に連載漫画を描いていらした。次第に大人向けの漫画も描くようになるものの、大衆漫画の品の無さに失望し、下卑な作品は描きたくないと、次第に活動の場を絵本に移していかれたのです。
8月6日にある関連講演会、こぐま社創立者佐藤英和さんの「11ぴきのねこと馬場のぼる先生」の中で、そのあたりのことは詳しく教えていただけそうです♪
馬場さんは小さい時から絵を描くことが大好きで、故郷三戸で馬場さんが3才か4才くらいの頃に新居に移った際に階段下の白い壁に動物(馬だったかな)を見事に描いたのだそう。それを見た9才年上のお姉さんは、母親に紙を買ってあげるように進言する。お母さんも壁の落書きを叱ったりせずに、すぐに紙を一巻(たっぷりと)買って与えたというのです。それからというもの、馬場少年はずっとずっと絵を描き続けていたのだそう・・・ウェンライトホールに飾られている少年時代の絵の見事なこと。写実的なスケッチ、ノートの表に描かれたレタリングの見事なこと!子どもの得意なことをみつけて、それを最大限伸ばせるような環境を与えた馬場さんのお母さんの育児への姿勢にも学びたいなと思いました。
さて、こぐま社からはこの度馬場さんの1950年代の漫画を集めて『馬場のぼる・こどもまんが集』が、出版されました。
馬場のぼるこどもまんが集
著者:馬場 のぼる
販売元:こぐま社
(2011-07)
講演会の後半は、このまんが集が出版されるに至った経緯を丁寧にお話ししてくださいました。
このまんが集、早速購入してきましたが面白いニャハハ(*^▽^*)
「ワンピース」が大好きな我が家の子達も、「このまんが集は、面白いよ!」と言ってくれるほど。今風の暴力シーンもお色気シーンもなく、健全で、質の高いほのぼのとした笑いを誘うまんがでした。
講演会が終わった後、会場をウェンライトホールに移して、関谷編集長のギャラリートークもありました
会場の一番奥に『11ぴきのねこマラソン大会』の絵が、壁画になってず〜〜〜っと展示されているのですが、大きく拡大されているのをじっくり見ると!いろいろ面白い発見が!関谷さんが教えてくださったのは、ねこの町に社主だった佐藤さんねこがいるのです。そのねこさんはタクシーに乗っておでかけし、あちこちで買い物をし、最後は眼鏡をかけてかわいいおばあちゃんねこにプレゼント関谷さん曰く、プレゼントした相手は「たぶん、松岡享子先生じゃないかしら?」
11ぴきのねこマラソン大会 (絵巻えほん)
著者:馬場 のぼる
販売元:こぐま社
(1992-07)
展覧会場には、『11ぴきのねことぶた』の絵本の下絵や、赤・黄・黒・青の4色に分解した図版が展示されています。それも馬場さんが線だけの主版や各色用の版も丁寧に描き分けているのです。こうやって手をかけている絵本だからこそ、私たちはこの本から温かみを感じるのですね。
11ぴきのねことぶた
著者:馬場 のぼる
販売元:こぐま社
(1976-01)
馬場先生は、こぐま社で絵本を作る時に、「いい子」向けの絵本ではなく、子どもたちの中のいたずらな天真爛漫さを引き出す絵本を作ろうと心掛けたのだそう^^
そんな馬場先生の、茶目っけたっぷりの魅力に出会える「馬場のぼる没後10年記念展」ぜひぜひ、皆さまもお出かけくださいね(*'ー'*)ふふっ♪
7月15日(金)から、教文館ウェンライトホールを会場にして始まった「馬場のぼる没後10年記念展 11ぴきのねこがやってきた にゃご!にゃご!にゃご!」(8月18日まで開催中!)
その関連講演会「馬場のぼる先生をめぐって―漫画・ネコ・絵本そして故郷三戸」に行ってきました。講師は、馬場さんの漫画家仲間の今村洋子さん、(みつはしちかこさんも予定されていましたが、体調不良でご欠席でした!残念!)そして『11ぴきのねこ』シリーズなどを担当されたこぐま社編集長の関谷裕子さんの対談に行ってきました♪
今村さんは、馬場さんと「漫画家絵本の会」でご一緒だったとか。馬場さんは女性漫画家にとても人気があったとのこと。いつも馬場さんの周りを女性たちが取り囲んでいたのですって(o^-^o) ウフッ
温かいお人柄が、相手を優しく包み込むような安心感を与え、男らしいオーラが立ち上っていたのだとか。会合に初めて参加して心もとない思いをしている人がいれば、声をかけてさりげなく輪の中に入れるように配慮することが自然とできる方だったとのこと。だから、あんなに人の心をホッとさせる絵本を描かれたのですね。
馬場さんと共に「漫画家絵本の会」で活動されたのは、前川かずおさん、やなせたかしさん、手塚治さん、タダヒロシさん、柳原良平さん、長新太さん、横山隆一さんたち。ナルニアホールには、やなせさん、柳原さん、長さんが馬場さんに向けて描いた絵はありました。素敵なお人柄だったから、素敵なお仲間が周りに集まって来ていたのですね。今村さんの思い出話から、そんなことを感じました。
講演会の後半は、関谷編集長による「漫画家・馬場のぼる」論。・・・というか馬場さんご自身が、「自分は絵本作家ではなく、漫画家なんだ」と常々おっしゃっていたそうです。1950年代には子ども向けの雑誌に連載漫画を描いていらした。次第に大人向けの漫画も描くようになるものの、大衆漫画の品の無さに失望し、下卑な作品は描きたくないと、次第に活動の場を絵本に移していかれたのです。
8月6日にある関連講演会、こぐま社創立者佐藤英和さんの「11ぴきのねこと馬場のぼる先生」の中で、そのあたりのことは詳しく教えていただけそうです♪
馬場さんは小さい時から絵を描くことが大好きで、故郷三戸で馬場さんが3才か4才くらいの頃に新居に移った際に階段下の白い壁に動物(馬だったかな)を見事に描いたのだそう。それを見た9才年上のお姉さんは、母親に紙を買ってあげるように進言する。お母さんも壁の落書きを叱ったりせずに、すぐに紙を一巻(たっぷりと)買って与えたというのです。それからというもの、馬場少年はずっとずっと絵を描き続けていたのだそう・・・ウェンライトホールに飾られている少年時代の絵の見事なこと。写実的なスケッチ、ノートの表に描かれたレタリングの見事なこと!子どもの得意なことをみつけて、それを最大限伸ばせるような環境を与えた馬場さんのお母さんの育児への姿勢にも学びたいなと思いました。
さて、こぐま社からはこの度馬場さんの1950年代の漫画を集めて『馬場のぼる・こどもまんが集』が、出版されました。
馬場のぼるこどもまんが集
著者:馬場 のぼる
販売元:こぐま社
(2011-07)
講演会の後半は、このまんが集が出版されるに至った経緯を丁寧にお話ししてくださいました。
このまんが集、早速購入してきましたが面白いニャハハ(*^▽^*)
「ワンピース」が大好きな我が家の子達も、「このまんが集は、面白いよ!」と言ってくれるほど。今風の暴力シーンもお色気シーンもなく、健全で、質の高いほのぼのとした笑いを誘うまんがでした。
講演会が終わった後、会場をウェンライトホールに移して、関谷編集長のギャラリートークもありました
会場の一番奥に『11ぴきのねこマラソン大会』の絵が、壁画になってず〜〜〜っと展示されているのですが、大きく拡大されているのをじっくり見ると!いろいろ面白い発見が!関谷さんが教えてくださったのは、ねこの町に社主だった佐藤さんねこがいるのです。そのねこさんはタクシーに乗っておでかけし、あちこちで買い物をし、最後は眼鏡をかけてかわいいおばあちゃんねこにプレゼント関谷さん曰く、プレゼントした相手は「たぶん、松岡享子先生じゃないかしら?」
11ぴきのねこマラソン大会 (絵巻えほん)
著者:馬場 のぼる
販売元:こぐま社
(1992-07)
展覧会場には、『11ぴきのねことぶた』の絵本の下絵や、赤・黄・黒・青の4色に分解した図版が展示されています。それも馬場さんが線だけの主版や各色用の版も丁寧に描き分けているのです。こうやって手をかけている絵本だからこそ、私たちはこの本から温かみを感じるのですね。
11ぴきのねことぶた
著者:馬場 のぼる
販売元:こぐま社
(1976-01)
馬場先生は、こぐま社で絵本を作る時に、「いい子」向けの絵本ではなく、子どもたちの中のいたずらな天真爛漫さを引き出す絵本を作ろうと心掛けたのだそう^^
そんな馬場先生の、茶目っけたっぷりの魅力に出会える「馬場のぼる没後10年記念展」ぜひぜひ、皆さまもお出かけくださいね(*'ー'*)ふふっ♪