みどりの緑陰日記

香港で始めたプレイルームどんぐりから数えて33年、子ども達に絵本や児童書を手渡し続けてきました。絵本や児童書のこと、文庫活動のことなどを綴っています♪ noteも書いています(https://note.com/child_books/)

絵本探求講座第2期(ミッキー絵本ゼミ)第4回の報告

1月22日(日)13:00〜

東洋大学准教授竹内美紀さんによる大人のための絵本探求講座第2期の4回目のリフレクションです。
(この講座は、インフィニティ国際学院の大人向けのカレッジ、インフィニティアカデミアの講座のひとつです)

第1期は5回分と第2期3回までの報告はブログ記事「ミッキー絵本ゼミ」(→こちら)でまとめて読むことが出来ます。

11月13日以来のゼミでしたが、各チームがその間に自主的な学びの時間を作ってフォローしてきました。私がFAを務めるチームは、その間1回だけでしたがチームMTGをやっています。4回目当日は2名の方が体調不良その他でお休みでした。


第4回は、前半は第3回のフォローとして「ファンタジー絵本」のフォローアップ、後半は「ことば遊びの絵本」についての講義とチームでのディスカッションでした。

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【ことば絵本】

*講義より*
音としてのことばの絵本

 オノマトペ
 唄  歌  わらべうた
 マザーグース
 ことば遊び
 くり返し
 だじゃれ
 方言
 昔話(結句)


「ことばの絵本は、ことばの響きやリズムを楽しむ絵本、しりとりやかぞえ歌などことば遊びの絵本、あいうえお、ABCなどことばと文字の認識絵本など、ことばや文字がとくに重要な意味をもつ絵本を総称していう。」生田美秋/石井光恵/藤本朝巳編著『ベーシック絵本入門』ミネルヴァ書房 p96
 

【リフレクション】

私の専門は幼児教育学で、中でも絵本論のゼミにいた。つまり特に乳幼児期の発達と合せた絵本の学びをしていた。

人生最初期のことばの発達は、脳の発達に繋がっており、家庭環境や運動機能などとも密接な関係がある。ことばは、人が「人間」として育っていくために必要なコミュニケーションのツールであり、自分の思いを表現するためにも、また相手の思いを理解するためにも大切である。


この「ことばの発達」には、脳の発達に関連して臨界期があることがわかっている。2018年に出版されたダナ・サスキンドの『3000万語の格差  赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ』(明石書店)では、耳鼻科外科医である著者が、人工内耳を装着する手術が遅くなると人工内耳で音声を電気信号として受信できても「ことば」として理解できない、コミュニケーションの道具として脳が認識しないということがわかり、2歳くらいまでの間にたくさんのことばを聞くことの重要性を訴えている。
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この、人生の最初期の2〜3年にどんなことばを聞くのか、その質と量が、その子の「ことばの力」を既定していくのであるならば、いかにその時期に出合うことばが大事であるか、ということになる。


言語心理学、認知科学が専門の今井むつみは『ことばの発達の謎を解く』(筑摩書房 2013)で、ことばの発達の過程を解き明かし、『親子で育てることば力と思考力』(筑摩書房 2020)では、ことばの力を育てることが、いかに子どもたちの思考力を伸ばすために大切かを解いている。


この時期に出合う「ことば」の質をどう担保するか。もちろん普段の家庭内での会話の質にも関連するが、やはりこの時期にどんな絵本を読んでもらうかによっても、大きな差が出るのではと考える。


この「ことば」とは何か。
どの国のどの民族に生まれるかによって、母語が違う。コミュニケーションの道具として、また思考のための概念形成のためにも、まずは基礎となる母語がしっかりと身についておく必要がある。


前出の『ベーシック絵本入門』には、「ことばの絵本の基本概念」として次のような記述がある。

「子どもがことばを獲得するには、両親をはじめ身近な大人が正しい発音で、ゆっくりと、頻繁に話しかける出生後の生育環境が重要であり、絵本の読み合いなどを通した豊富な言語環境を整えることが有効である。それによって子どもは母語である日本語をしっかり自分のものにすることができる。」p96


母語である日本語のリズム、抑揚、音感、まずはそうした耳から聞こえてくることばの面白さを子どもたちと味わい、豊かな言語環境を整えるために、この「ことばの絵本」には大きな役割がある。


もちろん、「絵本」そのものが、短く、研ぎ澄まされた、選び抜かれた文章と、そして「絵」でもその情景を語り、子どもたちは絵を読むことによって、ことばになっていない部分のイメージを補い、物語の世界に誘われる。

「ことばの絵本」と特別にジャンルわけしなくても、すべての絵本が子どもたちのことばを育て、言語感覚を研ぎ澄ませていくことは間違いない。が、しかし、特にことばのリズムや、抑揚、ことばの持つ面白さ(韻を踏むとかダジャレなど)を伝えるには、こうした「ことばの絵本」は大切である。


たとえば、昔から口承で祖父母から孫へ、親から子へと伝えられてきた昔話やわらべうたは、そうした「ことば」の味わいを「音」として聞くことで、深く心に刻み付けてきたものだろう。


欧米では詩歌の暗誦を子どもの頃に盛んにやる。あれもまた、繰り返し詩を口に出すことで、ことばの持つ抑揚や韻を味わい尽くす働きである。


今、そうした口承による「ことば」の伝達が、昭和の高度成長期を境に受け継ぎにくくなっていることもあり、「ことばの絵本」の役割は非常に大きいと考える。


このような考察を経て、私がチームディスカッションで紹介した絵本は次の2冊であった。


まずは『すっすっはっはっこ・きゅ・う』

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『すっすっはっはっこ・きゅ・う』長野麻子/作 長野ヒデ子/絵 童心社 2010
(出版社サイト→こちら



絵本作家長野ヒデ子さんの娘さんで、音楽と身体論を研究されている長野麻子さん(研究者情報→こちら)の作られた絵本。

《内容》
呼吸ってすばらしい!声はまさしく呼吸から生まれ、言葉も音楽も呼吸から生まれる。呼吸は喜び、怒り、悲しみなど、さまざまな感情を表現できる私たちの命の源だ。ページをめくりながら呼吸をし、たくさんの声を出していろいろな気持ちを感じよう。なぜか不思議と楽しい気持ちになれる。(「BOOK」データベースの商品解説)

声を出して読むことで、呼吸して声を発して様々なコミュニケーションを行っていること、声は思いや感情を自由に伝える不思議な言葉でもあることが楽しく実感できる。(童心社サイトより)


《考察》
声は呼吸から始まるということが、読んでいてわかる。赤ちゃんの最初のことばも呼吸とともに発せられる。生後6週間くらいから始まる前言語的音声の「あー」「くー」というクーイング、そして「あーあーあー」という発声の喃語、そして喃語も「ばばば」「ばぶばぶ」と音節に子音の加わった喃語へと変化していく。そうした初めの発声からはじまり、より複雑な音へと、呼吸を意識させながら吸ってはいて、吸ってはいて、と繰り返していく。やがてその音声は笑い声になり、意識的にとがった声やまるい声を出し、いろんな音を出していく。へんな声、こわい声、おこった声、かなしい声、声の出し方や強さによって伝わる意味が違うことがわかっていく。
そうした音の出し方、声を出すときの呼吸にも意識しながら、声を出す楽しさを感じることができるため、親子で声に出して実際にそのちがいを実感することができる。その点で「ことばの絵本」として、注目に値する絵本といえる。


もう一冊は『あいうえおうた』
あいうえおうた

『あいうえおうた』谷川俊太郎/文 降矢なな/絵 福音館書店 1996
(出版社サイト→こちら






《内容》
いろんな動物が登場するリズミカルな詩の絵本
3匹のネコの大きなあくびと「あいうえおきろ おえういあさだ おおきなあくび あいうえお」、2匹のワニがせんべいを食べながらテレビを鑑賞「さしすせそっと そせすしさるが せんべいぬすむ さしすせそ」、ウシが泣いていると「なにぬねのうし のねぬになけば ねばねばよだれ なにぬねの」……いろんな動物が登場するリズミカルな詩の絵本。50音を巧みに織り込んだ詩とイメージ豊かなエッチングの絵が楽しめます。(出版社サイトより)


《考察》
あ行など、行ごとのことばの持つイメージのひろがり、ことばのリズムが子どもたちを喜ばせる絵本。降矢ななさんの絵と共に、あ行からわ行までそれぞれの5音を使って唱え言葉が添えられ、これは自分でも声に出して味わいたくなる。日本語の50音の構成を知り、声に出して読むことで、ことばの面白さがわかる。この絵本は当初、月刊誌「年少版こどものとも」として出版されたこともあり、対象年齢は3〜4歳だが、小学生に読んで聞かせて、唱和してもらうと面白がって参加してくれる。対象年齢を問わない作品である。


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「ことばの絵本」というと、あかちゃん絵本の中でも特にオノマトペを用いた絵本が印象深い。

駒形克己の『ごぶごぶごぼごぼ』は、かつて図書館司書として働いていた頃、ブックスタート事業で保健センターの4カ月検診の際に持って行って読むことが多かった。生まれて初めて集団の場に連れて来られ、不安げにしている赤ちゃんたちが、『ごぶごぶごぼごぼ』を読むと、一斉に視線をこっちにむけ、じっと耳を傾けるのだ。その集中に背筋がぞわぞわすることが何度もあった。
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『ごぶごぶごぼごぼ』駒形克己/作 0.1.2えほん 福音館書店 1999








駒形克己さんの講演会で、この絵本は娘さんが記憶していた胎内での思い出をもとに制作されたとおっしゃっていた。お母さんのお腹の中で聞いていた音に近いから、乳児が反応するのではないか。


また谷川俊太郎の『もこもこもこ』はあかちゃん絵本ではないのに、やはり小さな赤ちゃんが大好きな絵本である。
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『もこもこもこ』谷川俊太郎/文 元永定正/絵 文研出版 1977











赤ちゃんがオノマトペの絵本に惹きつけられる理由について、アリス館であかちゃん絵本の編集をしていた後路好章は、「日本児童文学 2009.9-10」の特集「絵本でひびきあう絵とコトバ」において

「ぽんぽん」「ぴよぴよ」「ころころ」は、擬音語・擬態語です。「ととけっこう」も「こけこっこう」から派生した擬音語(擬声語)です。赤ちゃんは、この擬音語・擬態語(オノマトペ)が大好きです。感覚的なことばだからです。特に擬態語のことばは、その一つ一つの意味を説明しようにも、どうにも明確に説明しにくいのが特徴です。それだけに、ことばの意味がまだ分からない赤ちゃんにとって、感覚的に体感できることばなのです。p48


後路氏は、その小文の締めくくりには、「赤ちゃんは、大人に関わってもらうために生まれてきました。新生児に話しかけると、口元がにっとほころびます。「天使の微笑み」といわれています。関わってほしいというプログラムを持って生まれてきた証拠です。赤ちゃんは、大人にやさしく「ことばかけ」をしてもらうことにより、「ことばの卵」を作り育てているのです。赤ちゃん絵本は、赤ちゃんに関わるための有力なツールです。絵本の中に仕組まれた心地よいことばの数々は、赤ちゃんばかりでなく、読み手の心をもやわらかくする、魔法のような力を持っている、とわたしは思っています。」(p49)と書いている。



まさに、人生の最初期の2〜3年にどんなことばを聞くのか、その質と量が、その子の「ことばの力」を既定していくのであるならば、いかにその時期に出合うことばが大事であるか、そしてどんな絵本を選んで読んで聞かせるか、そこが重要である。


そのためにも「ことばの絵本」について私たちは詳細に学び、どんな絵本が子どもたちにとって相応しいか、その選書する視点を持ちたい。

大学司書課程児童サービス論最終講義で「赤鬼エティン」を語る

1月19日(木)16:30〜 @東洋大学文学部 


この日、司書課程児童サービス論の最終講義にゲストスピーカーとして呼んでいただき、90分司書資格取得を目指す学生さんたちに話しをさせていただきました。


326110557_1225080645055310_5025154239601993872_n今回の講義のテーマは「デジタル時代の司書と児童サービス」







まず学生さんたちに「耳から聞く」読書体験が児童にとってどれほどことばの力や想像力を育てるかを実感してほしくて、最初の15分間、イギリスの昔話から「赤鬼エティン」を語りました。


【あらすじ】
ひとりの後家さんには息子がふたりいるが、そのうち息子たちも大きくなって世の中に出してやる時がくる。
まずは上の息子に旅支度にパンを焼いてやるから水をくんでくるように命じる。息子がくんでくる水の量に応じてそのパンの大きさが決まるというのだ。そしてそれ以外持たせてやるものはないときっぱり。
上の息子は詰めが甘いのか、バケツ一杯に水はくむのだが、穴が空いていたので家につく頃には水が殆ど漏れてしまっている。なのでパンはとても小さいものになってしまう。その上、母親はパンは半分にして母親の祝福をつけていくか、まるごと呪いをつけていくか尋ねる。上の息子は長旅ですぐに食糧が手に入らないだろうと考え、母親の呪いがついていようが構わないからパンをまるごともらいたいという。母親は呪いをつけてパンを与える。
兄は弟にナイフを預け、毎日それをチェックしてほしい、ナイフがきれいに光っているうちは自分は元気でいるがさび付いてきたら自分の身に災難が降りかかった印なのだと言いおいて家を出ていく。
兄は歩き続け、かなり遠くまで来たところで羊飼いに会う。羊の所有者を聞くと、羊飼いはなにやら予言めいたことを言う。そこに出てくるのが「赤鬼エティン」
それから若者が会ったことのないような怪獣にも気を付けるようにと告げる。
やがて怪獣たちに出会った兄は丘の上の城に逃げ込む。そこが赤鬼エティンの城だったのだ。
台所の火の番をしているばあさんにかくまってもらおうとするが、赤鬼エティンにすぐにみつかってしまう。赤鬼エティンは3つの謎を出して、それを解けば命は助けてやると言うが、兄のほうはなにひとつ解くことができず、石の柱に変えられてしまう。
弟は、ナイフをみて兄の身に起きたことを悟り、自分が旅に出る番だと母親に告げる。母親はまた水をくんでくるようにと命じる。弟は賢かったので、水が漏れているのをみるときちんと対処し、水をたっぷりくんでくる。だから弟のパンはとても大きいものになる。弟は、母親の祝福がついているほうがいいといって半分のパンを受け取るのだが、それは兄の受け取ったパンより大きかった。
弟は遠くまで旅をしてひとりの老婆に出会う。その老婆に食べ物を分けてほしいと頼まれ、喜んで分け与えると、お礼に魔法の杖をくれて、その上これから起きることや、それにどう対処すべきかを教えてくれる。この老婆は実は妖精で弟を守ってくれる存在だったのだ。
やがて羊飼いに出会うが、羊飼いは弟こそ、赤鬼エティンを倒しその領地を受け継ぐものだと宣言する。その後、怪獣たちの群れに会うが、魔法の杖で怪獣を打倒してしまう。エティンの城では、妖精に教わった通り、3つの謎を解き、エティンを倒す。エティンが閉じ込めていた大勢の女性たちを救い出し、石の柱になっていた兄も魔法の杖でもとに戻してしまう。大勢の女性の中のひとりがマルカム王の姫で、一同はマルカム王の宮殿へと出かけ、そこで弟は姫と結婚し、兄も貴族の娘と結婚して、それからは幸せに暮らしたという、イギリスの昔話




実に15分間、最初は隣同士で雑談したり、PCをいじっていた学生たちが、途中から物語にぐいぐいと引き込まれていくのが語っていても手ごたえとして感じられました。


これが「語り」の醍醐味だと感じるような空気感だったのです。


そのあとで、デジタル時代の図書館サービスの流れと、しかし子どもの発達段階を考えると人生の最初期の数年(小学校低学年まで)は、「耳から聞く」読書が、読解力を育てる要となることを、メアリアン・ウルフやダナ・サスキンドの最新研究から紐解いて解説をしました。


脳の発達には臨界期があり、その時期を逃すと「深い読書」のための脳のチャンネルが育たない、いくらDXだと言っても、基礎的な力としてことばを理解し、ことばからその行間を想像するという訓練が出来ていないと、デジタルで読むことも出来ないというところをきちんと押さえてもらい、だからこそ児童サービスが、図書館サービスの出発点であり、重要なんだということをお話しました。


「耳から聞く」ということが、どんなことなのかを冒頭で体験しているからか、その後の講義の部分も学生のみなさんの集中力が切れずに続き、話す方もとても楽でした。


さて、4月からは1年間、非常勤講師として授業を担当することになっています。それまでの間に十分に準備をしたいと思います。


前期は司書教諭課程の「読書と豊かな人間性」、後期が司書課程の「児童サービス論」です。できれば各講義の中で短く語りの時間を入れたいなと思っています。さて、どうなるかしら。わくわくしてきました。

歌舞伎観劇へ

1月17日(火)12:00〜 @半蔵門・国立劇場


この日は、仕事がお休み(幼稚園で支援しているお子さんがリハビリでお休みのため)だったのです。


直前の土曜日14日に絵本作家の長野ヒデ子さんから「17日火曜日、歌舞伎に行きませんか〜一緒に行く予定だった飯野さんが高熱が出て行けなくなったのよ」とLINEが来て、思わず「その日はちょうどお休みです!行きます!」って即答してしまったのでした。


このひとつ前の投稿に書いたように、12日から薬疹が出ていて・・・やっと皮膚科での内服薬が効いてきたところでした。


治りかけの薬疹って、何とも言いようのない痒さがあって、でも掻いてはいけないということで、気を紛らわせてないと大変なのです。幼稚園で子どもたちと遊んでいる時は痒みを忘れられても家に帰ってじっと本を読んでいると堪えられないくらい気になってしまう・・・


そんなこともあって、思い切って観劇に出かけました。

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今回の演目は、遠山桜天保日記―歌舞伎の恩人・遠山の金さんでした。












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歌舞伎を見るのも、これが3回目。

なんと「初代国立劇場さよなら公演」と枕に書かれていてびっくり。







昭和41年に建てられた国立劇場は、建て替えのために今年10月で一旦閉場され、生まれ変わることになっているそうです。


国立劇場のサイトには、「初代国立劇場・国立演芸場 あなたの〈思い出〉大募集」というページもあり(→こちら)、特設サイトにこれまで寄せられた思い出が公開されています。(→こちら



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長野ヒデ子さんは『外郎売』の絵本を描いたことがきっかけで、歌舞伎好きになられて、歌舞伎役者の方々と親しく交流を続けてられ、今回は片岡亀蔵さんを通して鎌倉在住の絵本仲間のみなさまとチケットを取られたのでした。


だからか、すごく良いお席。前から6列目の26番。お隣25番が長野ヒデ子さん。そして前後14人くらいがみんな長野ヒデ子さんのお友だち。


絵本作家の飯野和好さんが本当はここに座る予定だったんですよね。右隣27番の方にも「飯野さんの隣〜と思ってたんですよ。お熱出ちゃって心配ですね」って声をかけていただき、いや、ほんとうに飯野さんには申し訳ないけれど、代わりにここで歌舞伎を見ることが出来て光栄だなあと思いました。


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『月刊なぜ生きる』という雑誌に、長野ヒデ子さんの連載「絵本と紙芝居で元気げんき!」という連載をされているのですが、この日発売の2月号の第9回目の記事は「歌舞伎十八番「外郎売」と『かぶきやパン』」。









327557496_893396928672683_1179066341592717966_nまさに、この日の歌舞伎観劇のことも書かれていました。この日、一緒に観劇したお仲間に配れるようにと、朝、出版社の方が国立劇場まで届けてくださったのでした。




外郎売『声にだすことばえほん 外郎売』長野ヒデ子/絵 齋藤孝/編 ほるぷ出版  2009










かぶきやパン『かぶきやパン』かねまつすみれ/作 長野ヒデ子/絵 童心社 2018

この絵本が出版された2018年2月24日(土)に西国分寺の都立多摩図書館に長野ヒデ子さんのおはなしを聞きに伺いサインもその時にいただきました。
(ブログ記事にはその月に行った他の絵本関連記事とまとめて書いていて、詳細はなかった・・・やっぱりちゃんと書かないとなあ→こちら






今回の演目は、TVドラマでもおなじみの「遠山の金さん」が主人公で、天保の改革で存亡の危機にあっ325599535_3078553905773942_2413043722466989075_nた芝居町を救うために尽力したことで、歌舞伎の恩人と呼ばれているのだそう。





筋は単純明快、場面展開も飽きさせない工夫がされていて、若い人でも楽しめる公演でした。なんといっても昨年大流行したきつねダンスを模したうさぎ音頭。これがなんとも面白かったです。尾上菊之助の若旦那も、中村梅枝の清元の女師匠も、艶やかで素敵でした。

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そして特筆すべきなのは尾上菊五郎さんの遠山の金さんの存在感。七代目尾上菊五郎さんは現在80歳。出番はそんなに多くないのですが、やはり華があり、舞台が締まるなあと感じました。


あっという間の5時間でした。


毎日新聞の夕刊に載ったカルチャーの記事も参考までに(→こちら

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